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「旅籠銭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旅籠銭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
泊ることになるので、東海道を草鞋であるくものは、否が応でもこの二つの駅に幾らかの旅籠銭を払って行かなければならなかった。関所を越える旅ではないが、半七もやはり小....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ふうに、世間の風評のみを真に受けた地方人民の中には、実際に浪士の一行を迎えて見て旅籠銭一人前弁当用共にお定めの二百五十文ずつ払って通るのを意外とした。あるものは....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
か》しいことは、宿をとる時必ず旅籠《はたご》銭を家来をして値切らせたものである。旅籠銭は一人分が百五十文か二百文あたりであったと覚えている。今の銭でいえば一銭五....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
。今度だって、珍らしい処を見世ものの気で呼んだんだからね。……ただ遊びじゃあ旅銭旅籠銭の余裕はなし、久ぶりで姉さんの顔は見たし、いい幸に来たんだから、どうせ見世....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
い。江戸へ着くまでのあいだに、よく考えておくがいいよ。……なあに、途中の小遣いや旅籠銭ぐらいは、何も返してくれとは、いいはしないから」 ゆうべ高雄の薬王院に草....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ろいろお世話になりました」 「なんの、遍路の者はお互いでございます。草鞋の代えや旅籠銭は大丈夫ですか」 「はい、用意しておりまする」 「お一人になったら、必ず、....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
したのが、お米に離れてちょうど七日目。 持ちあわせの小遣いも尽きて、もう一晩の旅籠銭さえなくなったため、まだヨロつく足をこらえ、時々、渋るように痛む腹をおさえ....