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「旅行記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旅行記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
ダーウ※ンもいっているのだそうだ。……そうだ、いってはいるね。『種の起源』にも『旅行記』にも僕は書いてあったと思うが……。それがこの本の第一編にはかなり綿密に書....
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
しか》もそれがあす合戦に出かける前日に城内から所望されたなどという連歌師の書いた旅行記がありますよ。日本人は風雅に対して何か特別の魂を持ってるんじゃないかな」 ....
新生」より 著者:島崎藤村
なさるんですもの」 七十一 岸本は海外の諸国を遍歴して来た旅行記の一部に着手した。その仕事を始めているうちに、雪が来て幾度《いくたび》も書....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ハ湖地高燥、本栖湖ニ至テ最高ク、湖面不断ニ光ヲ発シ、水|水銀ヲ湛フガ如シ、とある旅行記にあるように、本栖湖の水面は朝に夕に微妙な銀色に輝いていた。 しかしそれ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
われた彼らは、この日本の島国に対してそう無知なものばかりではなかった。ケンペルの旅行記をあけて見たほどのものは、すでに十七世紀の末の昔にこの国に渡って来て、医学....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
を出して見せ、『落ちてたのを之だけ拾って来ました。』 リンスホーテンの『東印度旅行記』――原名を"Navigatio ac itinerarivm"と云い、一....
黒猫」より 著者:島木健作
病気が少しよくなり、寝ながら本を読むことができるようになった時、最初に手にしたものは旅行記であった。以前から旅行記は好きだったが、好きなわりにはどれほども読んでいな....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
だろうと思います。というのは、少し普通とは変った話ですし、私のこれまで読んだどの旅行記にも、まだ、これは出ていなかったと思います。 このラグナグ国と日本国とは....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ていた。彼女の※し方は乱暴で、三本の梅の枝がつったっていた。私は苦笑した。彼女は旅行記念の手帖をみせてくれた。俳句や和歌や淡墨の絵があった。ひるまで、私と彼女は....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ばさんが昼寝をしたり、来客でいそがしいときさっそく文庫にはいりこんで、詩、歴史、旅行記だのに読みふけりました。それはいいとしても、思うさまかけまわったり、馬にの....
学生と読書」より 著者:倉田百三
ものから、哲学的の思索、科学的の研究、芸文的の制作、厚生実地上の試験から、近くは旅行記や、現地報告の類にいたるまで、ことごとく他人の心身の労作にならぬものはない....
歴史と事実」より 著者:坂口安吾
叙述する必要がなかったので史料の記事だけで間に合ったが、後日、深田久弥氏の屋久島旅行記を読んで驚いた。屋久島は千七百米の巨大な山塊で、全島すべて千年から千五百年....
決闘」より 著者:神西清
の要る本の目録を作ってくれないか。この冬ペテルブルグから送ってあげよう。行脚僧の旅行記なんかも一通り眼を通す必要があるね。ああいう連中の中には、立派な人種誌学者....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
を据るだろうね。そうとも、男に執って女ほど魅力的なものはないのだからね。そうして旅行記なども、ほんとうのところ、旅行先の女の話ばかりを書いて、その他の建物だの食....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
つかずとも、徳川時代までも津軽の北方海岸に蝦夷がいたということは、いろいろの人の旅行記その他のものに書いてありまして、或る程度まではわかっていたのでありましたけ....