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旅雁
「旅雁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旅雁の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
い程寒かった。私は一人の病人と頑是《がんぜ》ないお前たちとを労《いた》わりながら
旅雁《りょがん》のように南を指して遁《のが》れなければならなくなった。
それは....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ますような売り声を立てる季節にはなったろう。浜には津軽や秋田へんから集まって来た
旅雁のような漁夫たちが、鰊の建網の修繕をしたり、大釜の据え付けをしたりして、黒ず....
「愛と美について」より 著者:太宰治
博士は、ビヤホールの廻転ドアから、くるりと排出され、よろめき、その都会の侘びしい
旅雁の列に身を投じ、たちまち、もまれ押されて、泳ぐような恰好で
旅雁と共に流れて行....