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族
「族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
族の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
しながら、一散に茶の間へ走って行った。
六
一週間ばかりたった後、玄鶴は家
族たちに囲まれたまま、肺結核の為に絶命した。彼の告別式は盛大(!)だった。(唯、....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
れがあるところまで続くとかえって妙に不安になった。
仏参《ぶっさん》に行った家
族のものは、まだ帰って来ない。うちの中は森《しん》としている。彼は陰気な顔を片づ....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
私などは、どちらかと申すと羨望《せんぼう》の的になったほどでございました。
家
族は天にも地にも妻一人で、それもまだ結婚してから、ようやく二年ばかりしか経たない....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
顔のどこかに、漂《ただよ》っている種類の人であった。が、同時にまたその顔には、貴
族階級には珍らしい、心の底にある苦労の反映が、もの思わしげな陰影を落していた。私....
「河童」より 著者:芥川竜之介
はことごとく互いに苦しめ合うことを唯一の楽しみにして暮らしているのです。ことに家
族制度というものは莫迦げている以上にも莫迦げているのです。トックはある時窓の外を....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
る二百円は一体誰の手へ渡るのかと言うと、何《なん》でも契約書の文面によれば、「遺
族または本人の指定したるもの」に支払うことになっていました。実際またそうでもしな....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
は上でございますが、皆一挙が近づくにつれて、変心致しました。その中には、手前の親
族の者もございます。して見ればお恥しい気のするのも無理はございますまい。」
一....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ですよ。若い外交官の月給などは高《たか》の知れたものですからね。
主筆 じゃ華
族《かぞく》の息子《むすこ》におしなさい。もっとも華
族ならば伯爵か子爵ですね。ど....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
の夫たる忍野氏の責任如何にあり。
「それわが金甌無欠《きんおうむけつ》の国体は家
族主義の上に立つものなり。家
族主義の上に立つものとせば、一家の主人たる責任のいか....
「初雪」より 著者:秋田滋
* * * 忘れもしない、彼女がノルマンディーの貴
族と結婚させられたのは、四年前のことである。良人というのは、鬚の濃い、顔色のつや....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
得たり。 穂垂の息子が東京へエライ者になりに行くぞ目出とう送りてやれよとて、親
族よりの餞別見送り、父はそれらに勇みを付けて笑いを作りて居られたれど、母はおろお....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
り、葬式は極めて簡素に行われ、また彼の属していた教会の習慣により、ごく静粛に、親
族だけが集って、ハイゲートの墓地に葬った。丁度、夏の暑い盛りであったので、友人達....
「寡婦」より 著者:秋田滋
あったか、到底それは御想像もつきますまい。愛情というもののありと凡ゆる力、その一
族の狂熱という狂熱が、すべて、サンテーズ家の最後の人間であったその子の身に伝えら....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ドリック・ハドソン船長がこの土地を発見するよりも前に、インディアンの老酋長で、種
族の予言者か妖術師であった男が、ここで祈祷をおこなったのだとも言っている。たしか....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
む、本能の命ずるところに従わないでいられないために、ときどき、戦争によって、一民
族が他の民
族を殺す戦争によって、自らを慰めるのだ。ところで、戦争というものは、血....