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族生
「族生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
族生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
義はむしろ隠遁主義 λαθε βιωσασ である。氏はこれに由りて、なるべく家
族生活をも避けんとした。 次に公衆的快楽説、即ちいわゆる功利説について述べよう....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の所謂専門家に仕立て上げないことなど。 私は更に愛を出発点として男女の関係と家
族生活とを考えて見たい。 今男女の関係は或る狂いを持っている。男女は往々にして....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
とづく信念や確信ではなくて、理論や分析に代る信念や信仰だ。処が日本の場合、日本民
族生活と日本の政治形態との特有に頑固な結合が、この哲学の内容の第一テーゼとなるの....
「道標」より 著者:宮本百合子
、とりとめなく錯雑した感情のくるめきに支配されつつ日が日に重ねられてゆく動坂の家
族生活と、それとをくらべるとなんというちがいかただろう。ナターシャの新鮮なトマト....
「ジャンの物語」より 著者:宮本百合子
兄の死にあったこととヨーロッパ見学旅行をした結果、きびしく従来自分がやって来た貴
族生活に批判を抱きはじめていたレフ・トルストイは、自身をソフィヤの若々しい純潔に....
「今日の生活と文化の問題」より 著者:宮本百合子
舞は庶民生活の中から自然にわき出した動作が要約され芸術化されたものではなくて、貴
族生活、武士生活の感情と思想とが洗練し集約しつくした動きに象徴されたものである。....
「砂糖・健忘症」より 著者:宮本百合子
で、どういうありかたをして来ているか、ということについて発見し、それをほんとに民
族生活の幸福のために、合理的に調整してゆく実力も、明日の女性の人間叡智の内容とな....
「『くにのあゆみ』について」より 著者:宮本百合子
権の争奪者としての日本を描き出す態度をすてて、平静に、われらが生国日本における民
族生活の推移と、諸外国との関係を扱っているのは当然である。新制『くにのあゆみ』は....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
一三七・八 一九四七・六月 三四八・七 三二五・四 ナチスの侵略によって民
族生活を破壊されたフランスにおいてさえ一九四六年の六月の食料品指数は六倍弱の高騰....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
その本質に於て無産者農民の桎梏の問題だが、之とつらなる家族制度の方は、抑々日本民
族生活の本質なのだと今日主張されている。だから例の貸座敷業者の亭主達は、決して馬....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
いる。 日本民族文化の優位性を誇張し、妄想する超国家主義の考えかたから、真の民
族生活の存在のありかたをはっきり区別しようとして、横光利一をはじめ、亀井勝一郎、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
め遁げ出したのですが、ドイツ皇帝づきとなり、その迷信の面によって生活し、立派な貴
族生活をしつつ孤独で気むずかしく、彼の科学は地球は自転せず、太陽が諸々の星をみん....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
川が胸にしみてくるのであった。 業平や小町や物語の光君という人などが花やかな貴
族生活をくりのべていたころでも、古都は明るいものではなかった。賀茂の河原は疫病で....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
えひそやかなものではあっても、その時代への抵抗は決して「非行」ではないはずだ。民
族生活の将来に描くその理想と、その実現のための実践は、決して「非善」とは言えない....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
さに極力注意を払い、「生活即仏法」を要諦としておられます。またそれによって日本民
族生活の浄化向上を望まれたのであります。 以上、述べましたように、日本の仏教は....