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旗日
「旗日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旗日の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
、ただの日には持って出ないんだとさ」 「本当?」 「まあそんなものです」 「じゃ
旗日《はたび》にだけ突いて出るの」 敬太郎は一人で二人に当っているのが少し苦し....
「門」より 著者:夏目漱石
御米がやって来て、 「もう起きてもよくってよ」と云うのが例であった。日曜とたまの
旗日《はたび》には、それが、 「さあもう起きてちょうだい」に変るだけであった。し....
「舗道」より 著者:宮本百合子
を出して云った。 「出されちまうわ、どうせ。堂本の奴ったら……畜生! ひとを……
旗日だってったら、証拠を見せろだって手なんぞ出しやがって……チェッ!」 帯まで....
「風知草」より 著者:宮本百合子
かも、このひとときの共通な信頼にくつろぎ、秋の日向にかたまっている。目に見えない
旗日があった。ひろ子は、この広場の上を、いまおだやかにことなく過ぎてゆく時の流れ....
「独房」より 著者:小林多喜二
何時でも心配事のあるときの、母の恰好だったからである。 プロレタリアの
旗日 コツ、コツ、コツ………………。 隣りの独房から壁をたゝいてくる。 コ....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
家ひそかにもひたき 明治節 山の学校けふはよき日の旗をあげ もみづる山の家あれば
旗日の旗 よい連れがあつて雑木もみぢやひよ鳥や
旗日の旗は立てて村はとかくおるす....
「三国志」より 著者:吉川英治
やかだった。大将張飛も最大な敬意と静粛をもって、出迎えの兵を閲し、黄旗青旗|金繍
旗日月旗など、万朶の花の一時にひらくが如く翩翻と山風になびかせた。 玄徳以下、....