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「旗雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旗雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
卑怯者」より 著者:有島武郎
青黄ろく澄み渡った夕空の地平近い所に、一つ浮いた旗雲には、入り日の桃色が静かに照り映《は》えていた。山の手町の秋のはじめ。 ひ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ツオホエ、古義ナカチオホエ、と訓んでいる。 ○ 渡津海の豊旗雲に入日さし今夜の月夜清明けくこそ 〔巻一・一五〕 天智天皇 此歌は前の三山....
黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
入口へ出た。享保十二年九月三日の夕方で、浅黄がやがて薄白く暮れかかる西の空に紅い旗雲が一つ流れて、気の早い三日月が何時の間にか白い小舟の影を浮べていた。お菊はそ....
三国志」より 著者:吉川英治
の大軍は、※亭から川口にいたる広大な地域に、四十余ヵ所の陣屋と壕塁を築き、昼は旌旗雲と紛い、夜は篝火に天を焦がしていた。 「呉軍の総司令は、こんど陸遜とかいう者....