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「旗鼓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旗鼓の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ほうねん》、親鸞《しんらん》、日蓮といったように、法燈赫々《ほうとうかくかく》、旗鼓堂々《きこどうどう》たる大流でなく、草莽《そうもう》の間《かん》、田夫野人の....
」より 著者:森鴎外
が石に触れて激するように、弁論に張合が出て来る。相手も雄弁を弄することになれば、旗鼓相当って、彼の心が飽き足るであろう。彼は石田のような相手には始て出逢ったろう....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
眼と手とを失いません。まったく一個の女丈夫です。夫や来客や家人などすべてのものを旗鼓堂々と統率しています。彼女はまた政治にも関係しています。彼女は「殿下」の味方....
可愛い女」より 著者:神西清
だった。夢の中にはまた、七寸丸太の長さ三十尺近くもある奴が総立ちで一個連隊ほども旗鼓堂々と材木置場へ押し寄せてくる光景、丸太や桁材や背板が互いにぶつかり合って、....
三国志」より 著者:吉川英治
北の軍勢七十余万、陣を布いて曹操に対峙した。 この日、馬煙は天をおおい、両軍の旗鼓は地を埋めた。なにやら燦々と群星の飛ぶような光を、濛々のうちに見るのだった。....
三国志」より 著者:吉川英治
っ、いや先へ行け」 狼狽のあまり、山の根まで突き当るように奔ってゆくと、山上の旗鼓、いちどに雪崩れおりて来て、 「孟獲、覚悟」 と、早くも関索、馬岱などの蜀....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、和泉などから駈け合う同志を待って、こよいは時親どのの山荘に明かし、あすあたり、旗鼓堂々、一路笠置へのお味方に馳せ向う所存――と、いやもう、たいへんな」 「そし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
き、一心寺や住吉街道の方面にもまた、幾旗ものおなじ旗が見られた。そして、それらは旗鼓整然と、時もひとつに、大江の一点へ流れていた。 五月十七日の未明。 六波....
私本太平記」より 著者:吉川英治
して、その二方面のまん中を、足利|直義の本軍が、大手隊として、敵を圧するばかりな旗鼓で押しすすんでいた。「太平記」のことばを借りれば、 あな、おびただし 二つ引....