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既成政党
「既成政党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
既成政党の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政治と作家の現実」より 著者:宮本百合子
のである。勤労人民の組織的な生活向上のためにそれだけ努力する党が、日本の他のどの
既成政党ももたない文化政策の大綱を公表していることも自然である。そして世界の各民....
「平和運動と文学者」より 著者:宮本百合子
が自由でないことも知っていらっしゃいます。そういう時に、選挙を前にして、私どもが
既成政党の政治の腐敗を心から嫌って、新しい人生を明日につくりたいと思っている時に....
「幸福のために」より 著者:宮本百合子
通った将来の計画も誠意もなしに演説している者を、誰が対手にするでしょう。これが、
既成政党の姿です。 このとき、ザブザブと胸まで急流にふみこんで来た男があります....
「逆立ちの公・私」より 著者:宮本百合子
路を誤らせるために山積した罪悪を決して忘れることはないのである。 公私逆立った
既成政党の腐敗が、忽ち、婦人参政の新しい地域まで悪質な性病のような急スピードで蔓....
「一票の教訓」より 著者:宮本百合子
立場は女としてはた目にも切ない。婦人代議士たちは代議士になってみて、今更切実に、
既成政党が婦人代議士に求めていたものは、宣伝の色どりであって、実質的な政治への参....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
のをこの社会の内に発見しようとすると、この大衆の眼には治者同志の対立しか写らぬ。
既成政党の没落とか、新官僚の台頭とか議会政治の衰亡とか、自由主義の行きづまりとか....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
時経済体制(社会体制)ということだ。ところが事実上、之に反対しているものは、正に
既成政党である。そこで軍部が憎むものは、資本ではなくて専ら政党だということになる....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
利害を白眼視した政綱の表現はあり得ないと思われる程だった。国民生活の安定という、
既成政党さえ少くとも御題目としては唱えることを忘れない民衆へのさし伸べられる手は....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
国民の基礎の上に立ったという関係の証拠があるか。 成程国民の信望を裏切った所謂
既成政党からは、比較的独立な内閣ではある。だが政府によれば選挙は依然として国民の....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
これを機会に果してどの程度まで民本主義の精神を発揮し、日本人の政治をかの官僚派と
既成政党との少数者から取戻して、真に全日本人の生活意志を代表するに足る優良な新人....
「選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
べき時機ではありませんか。我々の生存に必要な政治上の権利を官僚と官僚の変形である
既成政党との久しく壟断するのに放任して置いて、それを自由に行使することを怠ってい....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
に確立するための運動です。」 「いったい、君たちは、何党に属するんですか。」 「
既成政党には一切属しません。全く新らしい党派です。
既成政党員の離合集散、醜態の極....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
対派攻撃会である。 そこへ行くと、無産政党の演説会は、たいていどの演説会でも、
既成政党を攻撃はするが、その外、自分の党は何をするか、を必ず説く。そこは、徹頭徹....
「挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
キリと明晰な観念を有たないにしても、多少本能的にこの本質的な関係を衝いたものが、
既成政党や所謂自由主義者であった。処が日本に於ける所謂自由主義なるものは、事実上....