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「既望〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

既望の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
している時に、この人影でしたから、老人が沈吟をはじめたのも無理はありません。時は既望《きぼう》の夜で、珍らしいほどに霽《は》れた空の興に浮かれて月を観る人が無か....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
、やがて下へ下へと沈んで、山の精霊が浮み上ったように透明な肌を持った岳の額から、既望の月が冴えた光を送って来た。 吉沢君や中村君に拠ると、椈倉峠から小黒部に下る....