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日が浅い
「日が浅い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日が浅いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
して別な線の上を別な目標に向かって歩いているのであり、而もそのラジオの発達がまだ
日が浅いので、一般世間ではラジオに精々娯楽か何かを(或いは同様に触発的な相場ニュ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。来るほどのものを、皆そらさず取入れて、それぞれの仕事に働かせることに於て、まだ
日が浅いけれども、十二分の成績をあげている。彼は第二段として、集まる人の信仰、或....
「嬰寧」より 著者:田中貢太郎
て訊いた。 「どうした。」 すると嬰寧はむせび泣きをしていった。 「これまでは
日が浅いから、こんなことをいったら、怪しまれるだろうと思って黙っていましたが、今....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
名島の城には留守をあずかる侍たちが残っていた。九州一円は太閤秀吉に征伐されてから
日が浅いので、なんどき何処から一揆の騒動なども起らないとも限らない。また朝鮮の戦....
「日記」より 著者:宮本百合子
思う。もう一二日の辛棒。 ○林町との間に、一つのはっきりした間隔が出来た。未だ
日が浅いので、それ程の淋しさを感じないのみか、一方却ってさっぱりしたような心持さ....
「十五年」より 著者:山本実彦
帰宅しない夜が多くあるという悲壮な決意のもとにかかった。 社はそのとき創立未だ
日が浅いので、版権等の交渉についても、そして一人一冊とか、三人一冊とかの割当てに....
「三人の訪問者」より 著者:島崎藤村
難有味のあるものだ。 しかし斯の訪問者が私のところへ来るようになってから、まだ
日が浅い。私はもっとよく話して見なければ、ほんとうに斯の客のことは分らない。唯、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「はははは、貴さまは血気に似あわず、よく御幣をかつぐの」 「そこはまだ、この道に
日が浅いので、十分、舞台度胸がついていないせいでしょう。風の音にも、何となく、そ....