日が高い[語句情報] »
日が高い
「日が高い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日が高いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
みが鰹節《かつおぶし》の心《しん》のように半透明にまっ赤《か》に光っているので、
日が高いのも天気が美しく晴れているのも察せられた。甘ずっぱく立てこもった酒と煙草....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
そ一里半、府中の宿へ行き着いて、宿の中ほどの柏屋という宿屋にはいりましたが、まだ
日が高いので、六所明神へ参詣ということになりました。闇祭りで有名の六所明神、ここ....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
とであった。 『僕は朝早く弟と共に草鞋脚絆で元気よく熊本を出発った。その日はまだ
日が高いうちに立野という宿場まで歩いてそこに一泊した。次の日のまだ登らないうち立....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
あとでかれこれ駄々をこねちゃいけませんぞ」 言いすてて、ふたりは、不敵にもまだ
日が高いというのに危険を犯し乍ら市中へ出ていった。 しかし、直人は、うんともす....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すすめられた渋茶に咽喉《のど》をうるおして、いざとばかり、再び立ち出でた前路に
日が高い。 物臭太郎一代記――思い出してもばかばかしさの限りだが、時にとっての....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
頭がふらふらして眩暈がするように思われるので、ひどく勇気が沮喪してしまって、まだ
日が高いのに途中の小さい駅に泊まることにして、駅の入口の古い旅籠屋にころげ込んで....