日の出の勢い[語句情報] »
日の出の勢い
「日の出の勢い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日の出の勢いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た同郷の先輩豊太閤歿後の大破局の到来を眼前に見ながら、その遺孤を擁《よう》して、
日の出の勢いの徳川の息子のために、自ら進んでその天守閣を一手に引受けて、おのずか....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
津《ときわず》の岸沢文左衛門《きしざわもんざえもん》の息子だった。開港地の横浜が
日の出の勢いなので、早くから移って来ていたが、野沢屋の主人《あるじ》の囲い者で、....
「おせん」より 著者:邦枝完二
―お上さん。太夫の人気は大したもんでげすぜ。これからァ、何んにも恐いこたァねえ、
日の出の勢いでげさァ」 「そうともそうとも、酒手と聞きいていうんじゃねえが、太夫....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
。幸い旧語学校の同窓の川島|浪速がその頃警務学堂監督として北京に在任して声望隆々
日の出の勢いであったので、久しぶりで訪問して旧情を煖めかたがた志望を打明けて相談....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
若者と親子関係にあることが、彼自身の位置の擁護になったと察しられる。とくに、当時
日の出の勢いであったウォタア・ラレイとの勢力関係の均衡上に役立ったにちがいない。....
「三国志」より 著者:吉川英治
楊大将は反対して、 「江東を討つには、長江の嶮を渡らねばならん。しかも孫策は今、
日の出の勢いで、士気はあがっている――如かず、ここは一歩自重してまず北方の憂いを....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
以の、はッきりいってあとのその二十年には、橋の上から盤台を抛込んだようなことも、
日の出の勢いの倭一座を捨てゝ、無人のみるかげもない由良一座に馳せさんじたようなこ....