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「日の本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日の本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
んぶつ》の名は申すまい。不肖《ふしょう》ながら、予は天上皇帝の神勅を蒙って、わが日の本に摩利《まり》の教を布《し》こうと致す沙門の身じゃ。」 ....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
狗の魔障《ましょう》ではあるまいかなどと、ひたすらに恐れられた。そうして、それが日の本の仏法の衰えを示すかのように、口さがない京わらんべは言いはやすので、忠通は....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
を察して呉れ給え。しかし僕は自分の任務をおろそかにはしない。この苦しき恋を育んだ日の本の国を愛するが故に……」 これを受けた僕の頭脳の中は、何がなんだか妙な気....
赤外線男」より 著者:海野十三
あの顔をどうするのだ。顔をかくしている婦人なんて印度や土耳古なら知らぬこと、この日の本にありはしない。婦人の死骸の行方が判らない限りこの問題は解決がつかない。 ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
度ずつ必ずその原を通り抜けたのは、本郷の春木座へゆくためであった。 春木座は今日の本郷座である。十八年の五月から大阪の鳥熊という男が、大阪から中通りの腕達者な....
南地心中」より 著者:泉鏡花
床を小春日和に、庭下駄がけで、我が別荘の背戸へ出たよう、扱帯で褄取らぬばかりに、日の本の東西にただ二つの市の中を、徐々と拾ったのが、たちまち電のごとく、颯と、照....
近況」より 著者:岸田国士
テキストは神西清君の新訳によるが、これが今、出来ただけ私の手許に届けられ、二十一日の本読みまでに間に合う手はずがついている、と、私は信じながら、それぞれの人物に....
北斗帖」より 著者:違星北斗
作る心算で個性を無視した虚偽なものは歌いたくないのだ。 はしたないアイヌだけれど日の本に 生れ合せた幸福を知る 滅び行くアイヌの為に起つアイヌ 違星北斗の瞳輝く....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
…ま、いずれ雲が晴れてみれば分る。……玲瓏と云うか崇厳と云うか、とにかく、あれは日の本の秋津島の魂の象徴だ。……儂はもう文麻呂の奴に早くみせてやりたくてな。 衛....
三崎町の原」より 著者:岡本綺堂
度ずつ必ずその原を通り抜けたのは、本郷の春木座へゆくためであった。 春木座は今日の本郷座である。十八年の五月から大阪の鳥熊という男が、大阪から中通りの腕達者な....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
って眼の色が違うの、言葉が違うのなどと云っている。人国記陸奥国の条に、「此の国は日の本故に、色白うして眼青みあり」などともあって、昔から眼の色は人の注意するとこ....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
国が東方|日出処にあるが故に、これを日本と称し、我が国でもそれを枕言葉として、「日の本のヤマト」なる称呼が用いられた。かくて推古天皇の使いを隋に遣わし給うに及ん....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ますと何となく有難き感に打たれて、われ知らず涙が溢れました。 高原におとす涙は日の本の 天が下なる草の露かも で残りの法華経を読みながら窓から外を....
西航日録」より 著者:井上円了
万里隔つる旅の外までも今日のよき日を祝ひけるかな 耶蘇よりも遥かに古き紀元節是れ日の本の名物にぞある 余、欧米の社会を見ざること、ここに十有五年なり。今や再び....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
っていた。最後に僕の知っている頃には年をとった猫背の測量技師だった。「大溝」は今日の本所にはない。叔父もまた大正の末年に食道癌を病んで死んでしまった。本所の印象....