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日仕事
「日仕事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日仕事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
工たちに、「さア帰った、帰った!」と、追い戻していた。 勘定口の側に、「二十九
日仕事の切上げの予定のところ、今日になりました。然し会社は決して皆さんに迷惑を掛....
「芽生」より 著者:島崎藤村
の暮れないうちに、と家内は二人の娘を連れて買物に出掛けた。その日は、私も疲れて一
日仕事を休むことにした。縁側に出て庭の木犀《もくせい》に射《あた》る日を眺めてい....
「新生」より 著者:島崎藤村
とを懐かしくも思った。
「どうだ、俺《おれ》はこの節こういうものを穿《は》いて毎
日仕事をしてる」
と言いながら、岸本は山国の農夫の着ける紺木綿《こんもめん》の....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
遠慮には及びません。あの連中が一軒一軒に口をあいて見物していた日にはどうしても半
日仕事ですから、めったに帰ってくる気づかいはありませんよ。わたくし一人が置いてけ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
/\お君を呼んだ話好きな友達が、声をひそめた。 ――驚いッちまった! 女は昨
日仕事の跡片付けで、皆より遅くなり、工場の中が薄暗くなりかけた頃、脱衣場から下り....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
ょう」 清「手前じゃア分らねえ、己が聞いてみるから手前今夜|帰ったら、長二に明
日仕事の隙を見て一寸来てくれろと云ってくんな」 兼「親方何を云うんです、家に居....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
った。 ところが自分がニセモノであるために、彼は妙なことに気がついた。 ある
日仕事のキリがわるくて後片づけをしているうちに真ッ暗闇の夜になった。そこへお吉ア....
「濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
な簡単にあきらめられるものではない、と言うのがいる。自分は酒を飲むのが楽しみで毎
日仕事をしているようなものだ。だのに、その酒を次第々々に減らさなければならないと....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
かり開け放ちます。画室には朝の清浄な空気が充ち満ちます。そこでピタリと閉めて、終
日仕事をいたしました。早朝は虫も木の葉の陰に止まって眠っており、塵、埃も静まって....
「頭蓋骨の秘密」より 著者:小酒井不木
は、田舎から帰った翌日から寝室の隣に設けられてある製作室で何人をも近づけずに、終
日仕事を致しました。石膏やプラスチリンはかねてたくさん買い入れてありましたから、....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
ッ附ばかりはその汚さといったらないから、振の客は一人も入らぬのであるが、昨日は一
日仕事をしたから、御覧なさいこの界隈にちょっと気の利いた野郎達は残らず綺麗になり....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
してくんねえ。何さ、実はお前、聞いていなすったか、その今日だ。この十九日にゃあ一
日仕事を休むんだが、休むについてよ、こう水を更めて、砥石を洗って、ここで一挺|念....
「城」より 著者:カフカフランツ
いったとおりだよ。私はもう寝るが、君たちもそうするようにすすめておく。きょうは一
日仕事をさぼってしまったから、あすは仕事を朝早く始めなければならない。君たちは城....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
しておりまするわ、とうとう自分が造りたい気になって、とても及ばぬとは知りながら毎
日仕事を終るとすぐに夜を籠めて五十分一の雛形をつくり、昨夜でちょうど仕上げました....
「星と柱を数えたら」より 著者:小川未明
けれど、兄のほうも、弟のほうも、そろって怠け者でありました。兄のほうは、一|
日仕事もせずに、ぶらぶらと家の中で遊んでいました。そして、圃へ出て働いたり、外を....