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日付
「日付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日付の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
精読するのがめんどうなので行《ぎょう》から行に飛び越えながら読んで行った。そして
日付けの所まで来ても格別な情緒を誘われはしなかった。しかし葉子はこの以前倉地の見....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
さであった。――時計は型が風変りだったのだ。 「拝見!」 時間や分秒のほかに、
日付や七曜が出て来るその時計を、覗こうとすると、 「見にくいでしょう」 貴子は....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
「多分、これを見たのでしょう」 といって、杏丸は最後のページを開いた。 その
日付は手術の当日で、幹枝永眠す――と書いた次に、一枚の鋤の女王が貼り付けられ、そ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
という変った事件がありましたから、お話し申しましょう。この事件は『御仕置例書』の
日付けによると寛延元年九月とありますから、今からざっと百七十何年前、かの忠臣蔵の....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
ることと思う。そういって判らなければ、もっと明瞭に云おう。 皆さんは、二月二十
日付の朝刊を見られたであろうと思う。その社会面の中で、なにが皆さんを最も駭かした....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
する最後の交誼として、承諾してくれたのであっただろうと思う。彼が、自分宛の遺書の
日付は、四月十六日であるから、もうその頃は、いよいよ決心も熟していたわけである。....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
のを見せることは、陪審官の頭を混乱させるに過ぎないと考えたらしい。日記の第一項の
日付けははっきりせず、その紙の上部は引き裂かれていたが、残った分には次のようなこ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
てギロチンに掛けた。人の血を吸う奴はみなこうしてやるに限る。 * 宛名・
日付不明 先々月の二十二日にここに入れられたまま一昨日はじめて外へ出た。それは....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
でていたが、犬は一向にその相手にならないようであった。 手紙は短いもので、その
日付けによると、あたかも三十五年前のものであった。それは明らかに情人がその情婦に....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たしは彼が死ぬまでその原稿を密封しておいた。以下は彼の事件の草稿で、一八八五年の
日付けになっていた。 私の医者はわたしに休養、転地の必要があると言っている。と....
「魚妖」より 著者:岡本綺堂
は遠方にいて何にも知らないから、そんなことを言うのだが、まあ、病人のそばに二、三
日付いていて御覧、なにもかもみんな判るから。」 なにしろ病人をこんなところに置....
「縮図帖」より 著者:上村松園
好もさまざまで、竪横いろいろの大きさになっている。 しかしそれぞれ縮図写生した
日付が記してあるから、それからいろいろ自分が筆を労したあとが偲ばれて非常になつか....
「城」より 著者:カフカフランツ
ぎにインクとペンとをもってきた。というのは、例の紳士が書類を前に拡げ、その書類の
日付を見、次にまたテーブルのもう一方のはしにある書類の
日付を見て、両者を比べ合わ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
出して、言葉を続けた。 「ここに全部書きつけてあります。お望みなら、はっきりした
日付を申上げましょう。全部が全部覚えていることはむずかしいですからね。私の訴訟は....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
グスト・ハイマン博士所蔵。フリンメルにより公表せらる。複製は一九〇九年十一月十五
日付 Courier musical 紙上所載) 一八二七年――ベートーヴェンの....