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「日位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
如何《いか》に私と遠く離れたところにいるかということを感じた。 ――私はもう十日位も笠原のところへは行っていなかった……。 九 倉田工業の屋上....
オシャベリ姫」より 著者:かぐつちみどり
ベリのお稽古が父の王に見つけられてしまいました。父の王が狩に行きますと、いつも七日位帰って来ませんのに、或る時あんまり鳥や獣《けもの》が沢山に獲れまして家来が持....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
「鴨田さん」帆村は背後を振返った。「ニシキヘビには山羊を喰べさせるそうですが、何日位で消化しますか」 「そうですね」鴨田は揉み手をしながら実直そうな顔を出した。....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、南九州をB29の大群が連爆したのが気にかかるが、この方の手紙が来るのは、まだ十日位先となることであろう。 皆の無事を祈ってやまない。 五月五日 ◯昨四日、....
臨終まで」より 著者:梶井久
ず結構な方です」といった具合で、私がもうこれでお仕舞いですかと訊ねますと、まだ一日位は保つだろうと言うのでした。然し、医師を見送って行った者に向っては「あと二時....
」より 著者:島崎藤村
が残った。 町中の夏の夜。郊外では四月五月も釣る蚊帳が、ここでは二十日か、三十日位しか要らない。でも、毎年のように蚊が増えた。その晩も皆な蚊帳の内へ入った。 ....
極楽」より 著者:菊池寛
っても、苦労の少しもないのが、嬉しかった。微妙な天楽の響きに耳を傾けて居ても、一日位は退屈しなかった。が、五年ばかり経った時に、おかんはまた亭主に訊いてみた。 ....
天馬」より 著者:金史良
人は分らんと云う連中は愚の骨頂だ。朝鮮人を僅か二日で分ったこの調子でなら、俺は四日位で充分分ってみせるぞ、とも心の中で叫んだ。兎も角それのためにはいきおい玄竜を....
幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
、煙草をすってましたっけ。そのお言葉を記憶してます。私は、二十二日、(その日の三日位後ですか)に、黒部へ行って自殺しようと決めてたのです。ああ、火がとてもよくお....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
らい遅くなるかも知れないが」 傳「左様かい、それじゃア先へ往っているよ、お前が三日位かゝっても待っているよ、それじゃア磯之丞さん先へ往こう」 とこれから別れて....
不在地主」より 著者:小林多喜二
れども「機械」だ。仮りに一人の男が毎日毎晩働いて、一年もかかる位の分量の仕事を一日位でしてしまう。――そんな機械でばかり工場が出来上っている。俺達はただ機械のそ....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
ども、マア三、四日のところは御目こぼしがあるんでしょう。いよいよ上演するまでに十日位しか余裕がない。それから急に舞台装置とか衣裳の考証とかいう方を頼みに行く。米....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
い山で馬に乗れない場所が沢山あるのです。それゆえにまず馬をわざわざ谷間に廻して半日位歩いてまた馬に乗るというような都合にして行ったです。ある日の事私の荷持は先に....
黒猫十三」より 著者:大倉燁子
付けて出掛けたが、胸の心悸は容易に治まらなかった。 桜田門で電車を降りたが、今日位警視庁が厳しく、恐しいものに見えたことはなかった。俯向きながら石段に靴先をか....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
の療法は僕には実に不愉快だ。痛いことは問題にしないとしても、そのたびごとに一、二日位ずつは腕が使えないのだ。耳鳴りは前より幾分減ったことは確かだ、ことに左の耳、....