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日借り
「日借り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日借りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
銭(二枚半)しかあげられず、小生ただいま、金がなく漸《ようや》く十円だけ友人に本
日借りることができました。四度も書き直してくれて、お気の毒千万なのですが計十五円....
「わが町」より 著者:織田作之助
そんな気性ゆえ、種吉は年中貧乏し、毎日高利貸が出はいりした。百円借りて、三十
日借りの利息天引きで、六十円しかはいらず、日が暮れると、自転車で来て、その日の売....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
れたけれど、もういちょうがえしに結って、金はみんな出してしまったので、白粉は二三
日借りる事にする。
夕方から女中部屋は大変なにぎわいなり。
赤ん坊に乳を呑ま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だとばかりは思われませんでした。 現に見本として、誰が書いたかわからないが、昨
日借りて置いた素人《しろうと》うつしの一冊「花がたみ」というのから比べると、自慢....
「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
これらの対手《あいて》の中でもパンと昆布とがまず大将でした。はじめの四年は毎日毎
日借りばかり次の五年でそれを払いおしまいの三ヶ月でお金がたまりました。そこで下に....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
棒じゃアないか」 「なぜ悪い、可いじゃないか。どうせ無駄に遊んでいる釜だ。二、三
日借りて立ててから、こっそり返えしたら、わかりっこはない」 「そんな勝手が出来る....