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「日傭取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日傭取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
はかれにとっていろいろな追憶がある。そこには郵便局の小使や走り使いに人に頼まれる日傭取りなどが住んでいた。山形あたりに生まれてそこここと流れ渡ってきても故郷の言....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ちっともとれない」 「そねエな殺生したあて、あにが商売になるもんかよ。その体格で日傭取りでもして見ろよ、五十両は大丈夫だあよ」 「月にかい?」 「あに! 年によ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
いが、兵乱の後は洛陽の東南にある左家荘に住んで、人に傭われて働いていた。いわゆる日傭取りのたぐいで、甚だ貧しい者であった。 金の大定二十三年の秋八月、ひとりの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、血が流れていやしねえではないか。ことによると、こいつは行倒れだ、行燈背負いの日傭取りの貧乏人が、栄養不良のために、ついに路傍に行倒れにのめって、それっきりに....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
のことだが、むろんそれだけで足りようはずはなく、養蚕時はその手伝いに、農繁期には日傭取りに……というふうにしてささやかな生計を立てていたのである。妹だという三十....
五重塔」より 著者:幸田露伴
、悠々然と鑿を※ぐ衣服の垢穢き爺もあり、道具捜しにまごつく小童、しきりに木を挽く日傭取り、人さまざまの骨折り気遣い、汗かき息張るその中に、総棟梁ののっそり十兵衛....