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「日光街道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日光街道の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
という利根の大河もここは船渡しで、江戸時代には房川の渡しと呼んでいた。奥州街道と日光街道との要所であるから、栗橋の宿には関所がある。その関所をすぎて川を渡ると、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
れでまた、お山を越えてどこかへ通ずる街道筋ならまた格別、ほとんど日光へ行くだけの日光街道、思うとおりに、母娘の人柱が網にかかってくれればよいけれどもなあ」 杉....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
明神様の後山を越え、慈光寺の門前から付いて曲り、八|幡山を抜けてなだれに下りると日光街道、それより鹿沼道へ一里半|行けば、十|郎ヶ|峰という所、それよりまた一里....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ころへ悪い奴と思って、七兵衛が苦りきっていうと、百蔵は洒唖《しゃあ》として、 「日光街道の大松原で、ふと兄貴の後ろ姿を見かけたものだから、こうしてあとをつけてや....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
円朝が多感の人であったことは、これで察せられる。 あくる三日は宇都宮を立って、日光街道にかかる。上戸祭村で小休みをすると、「わが作話の牡丹燈籠の仇討に用ひた十....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
引き、その上へ唐棧の布子を着、茅場町の自宅をフラリと出た。「東海道は歩きあきた、日光街道と洒落のめすか。いや、それより千葉へ行こう。うん、そうだ、千葉がいい。酒....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
むし、気の早い江戸の町人は在方を指して、家財道具を載《つ》んだ荷車が毎日のように日光街道、甲州街道をごろごろ、ごろごろ、いやもう、早鐘一つで誰も彼も飛び出す気だ....
無宿人国記」より 著者:吉川英治
ゆけば、兇状だらけ。千坂の屋敷以外には、身のおき所もねえ体) だが、足は、この日光街道は、まっ直ぐに、中仙道から江戸へ向いている―― 「ちッ」と、思わず、唇を....