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日参
「日参〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日参の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運」より 著者:芥川竜之介
の高い鳥羽僧正《とばそうじょう》の絵巻の中の人物を見るようである。
「私も一つ、
日参《にっさん》でもして見ようか。こう、うだつが上らなくちゃ、やりきれない。」
....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
で、 「先生、実は、……申上げ憎いので御座いますが、わたくし、お嬢様のお使いに本
日参上いたしましたのですが……」 「ほう、真弓の使いというのか」博士は冷く言い放....
「蠅男」より 著者:海野十三
東京に行っていたのだそうである。そして十二月一日から五日まで、上野の科学博物館へ
日参して博物の標本をたんねんに見てきたそうである。宿は下谷区初音町の知人の家に泊....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
詞が冥加にあまりて、この願かならずかなうようと、百日のあいだ人にも知らさず、窟へ
日参いたせしに、女夫の桂のしるしありて、ゆくえも知れぬ川水も、嬉しき逢瀬にながれ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
った。こんどもまたそうだ。 そして僕は、こうしてほとんど毎日のように警察本部に
日参しながら、不安と不愉快との一カ月半ばかりを暮した。 三 実際いやになっちゃ....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
思えんじゃありませんか。 その頃父は小立野と言う処の、験のある薬師を信心で、毎
日参詣するので、私もちょいちょい連れられて行ったです。 後は自分ばかり、乳母に....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
踪をとげた。 おどろいたのは、ここ上海市の地下二百メートルにある博士の実験室に
日参していた世界各国の兵器スパイたちだった。 実験室は、きちんと取片づけられ、....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
言うのには、現の中ながらどうかして病が復したいと、かねて信心をする湯島の天神様へ
日参をした、その最初の日から、自分が上がろうという、あの男坂の中程に廁で見た穢な....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て、それはそれは親身になってよく尽してくれ、私の病気が早く治るようにと、氏神様へ
日参までしてくれるのでした。 ある日などは病床で香織から頭髪を解いて貰ったこと....
「鴛鴦鏡」より 著者:岡本綺堂
ためか、あるいは他に子細があるのか知らないが、お照は正月の七草ごろから弁天さまへ
日参をはじめた。それも昼なかは人の眼に立つのを厭って、日の暮れるのを待って参詣す....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
らに願った。 明くれば文久二年、その九月はお妻の臨月にあたるので、お峰は神仏に
日参をはじめた。由兵衛も釣り込まれて神まいりを始めた。井戸屋の主人も神仏の信心を....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ろう。荘助の額蔵が処刑されようとした庚申塚の刑場も近く、信乃の母が滝の川の岩屋へ
日参したという事蹟から考えても高等師範近所と判断するが当っているだろう。 とこ....
「瘤」より 著者:犬田卯
彼はかくて噂どおり選挙違犯の嫌疑で取調べを受けたのであったが、それは妻が瘤神社へ
日参したお蔭で、何事もなく済んだのである。止むをえなかった。田辺定雄は節を曲げて....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
うね、柳屋のは軍鶏だから。」 「誰だ、交ぜるない、嘉吉が処の母親さえ、水天宮様へ
日参をするという騒だ。尋常事じゃあねえ、第一また万に一つ何事もないにした処が、心....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ることあり。例えば外国布教費徴集のため、一定の日に某寺院をかりて説教会を開き、当
日参ずるものは志に応じて多少の金を寄付し、その席にて集むる金はすべて布教会に収納....