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「日向に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日向にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
。―― 『ここまで来るのには、御本人の苦労も一と通りではありませぬが、蔭になり、日向になって、親切にお導きくだされた神さま方のお骨折りは容易なものではございませ....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
いたんで、ぐっすり寝込んで仕舞った。 おい、も少し其方い寄んねえ、己れやまるで日向に出ちゃった。 其の翌日嚊とカチヤとを眼の前に置いて、己れや云って聞かした....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
同業を狙って、掘出しに精々出あるく。 ――好い天気の、この日も、午飯すぎると、日向に古足袋の埃を立てて店を出たが、ひょこりと軒下へ、あと戻り。 「忘れものです....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
ね、あれ性の、いい女の、ぽうとなって少し唇の乾いたという容子で、へりを白くして、日向にほかほかしていて、草も乾燥いで、足のうらが擽ってえ、といった陽気でいながら....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
斜に曲って、巌が嶮くなり、道も狭く、前途は、もう田畝になります。――その藪の前の日向に、ぼったら焼の荷に廂を掛けたほどな屋台を置いて、おお! ここに居る。太神楽....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
が、持主でない。その革鞄である。 三 這奴、窓硝子の小春日の日向にしろじろと、光沢を漾わして、怪しく光って、ト構えた体が、何事をか企謀んでい....
黒百合」より 著者:泉鏡花
気の無い、さらさらした癖の無い髪を背へ下げて、蝦茶のリボン飾、簪は挿さず、花畠の日向に出ている。 二 この花畠は――門を入ると一面の芝生、植込の....
小春の狐」より 著者:泉鏡花
翁は、頭なりに黄帽子を仰向け、髯のない円顔の、鼻の皺深く、すぐにむぐむぐと、日向に白い唇を動かして、 「このの、私がいま来た、この縦筋を真直ぐに、ずいずいと....
三枚続」より 著者:泉鏡花
られず、折角の取次にも向うから遠慮されて、太く便を失ったが、暑さは暑し弱い身の、日向に立っていられる数ではないから、止むことを得ず、思い切って気の進まないのを元....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
相違ない、これじゃ。」 あの怪しげな烏瓜を、坂の上の藪から提灯、逆上せるほどな日向に突出す、痩せた頬の片靨は気味が悪い。 そこで、坂を下りるのかと思うと、違....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
の煽に散った。四日町は、新しい感じがする。両側をきれいな細流が走って、背戸、籬の日向に、若木の藤が、結綿の切をうつむけたように優しく咲き、屋根に蔭つくる樹の下に....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
見えて、人の来て汲むものも、菜を洗うものもなかったのである。 ほかほかとおなじ日向に、藤豆の花が目を円く渠を見た。……あの草履を嬲ったのが羨しい……赤蜻蛉が笑....
古狢」より 著者:泉鏡花
なものだ。村芝居の天井に、雨車を仕掛けた形で、妙に陰気だよ。」 串戯ではない。日向に颯と村雨が掛った、薄の葉摺れの音を立てて。――げに北国の冬空や。 二人は....
星女郎」より 著者:泉鏡花
に有りのままで、遠い青田に、俯向いた菅笠もちらほらあるが、藁葺の色とともに、笠も日向に乾びている。 境は急に心細いようになった。前にも後にも、往来の人はなかっ....
くろがね天狗」より 著者:海野十三
故主半左衛門の遺した只一人の若様だった。半左衛門亡き後のこととて、虎松は陰になり日向になり、この年若の半之丞を保護してきたつもりなのに、彼はスルリと腋の下を通り....