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「日夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
ちでございましたが、その後はある疑惑《ぎわく》が私の頭の中に蟠《わだかま》って、日夜を問わず私を責め虐《さいな》むのでございます。と申しますのは、あの大地震《お....
」より 著者:芥川竜之介
、何等|断乎《だんこ》たる処置に出でられざるは……されば夫人は旧日の情夫と共に、日夜……日本人にして且|珈琲店《コーヒーてん》の給仕女たりし房子《ふさこ》夫人が....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
んぽう》の名の高い人物であった。が、一方また豪傑肌《ごうけつはだ》の所もあって、日夜|杯《さかずき》に親みながらさらに黄白《こうはく》を意としなかった。「天雲《....
るしへる」より 著者:芥川竜之介
居たる事あり。先つごろ、その夫人のわれに申されけるは、「このほど、怪しき事あり。日夜何ものとも知れず、わが耳に囁《ささや》きて、如何《いかん》ぞさばかりむくつけ....
星座」より 著者:有島武郎
あいなるべく御母堂にもくれぐれもよろしく御伝えくださるべく候 一八九九年十月四日夜 星野生 三隅ぬい様 どんな境遇をも凌《しの》ぎ凌いで進んでいこうとする....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
る。青柳町の百二十余日、予はついに満足を感ずることができなかった。 八月二十五日夜の大火は、函館における背自然の悪徳を残らず焼き払った天の火である。予は新たに....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
に※らずして、そういう時代の招来されることを熱望するのであり、それが、われわれの日夜の祈りであります。しかしどうも遺憾ながら人間は、あまりに不完全です。理屈のや....
出奔」より 著者:伊藤野枝
しないと途中でつかまるぞ、もっと書きたいのだけれど余裕がないからやめる。 (十五日夜) いろいろなすべての光景が一度になって過ぎていく。今までまるでわからなか....
」より 著者:池谷信三郎
ひどい刺戟を受けたことはないか? 答。橋の向うの彼女を知ろうとする激しい慾求が、日夜私の感情をいらだたせていました。 問。それを知ったら、被告は幸福になれると確....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
準備不足がある。 この準備不足が実際的には機械的不備、その他経済的無力となつて日夜仕事の遂行を妨害しているのである。 彼らは損してもうけることを知らない。損....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
前を除いてくださることをお願いいたしたいのです。 なにぶんにも小生は、ほとんど日夜静臥中の病人であり、第一線的な運動に名前を連ねること自体がすでにこつけいなこ....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
箇月、わずかに平定の功を奏したれども、戦争中国内の有様を察すれば所在の不平士族は日夜、剣を撫して官軍の勢、利ならずと見るときは蹶起直に政府に抗せんとし、すでにそ....
活人形」より 著者:泉鏡花
、気ばかり肖たる処あり。さては下枝のいかにしてか脱け出でて来しものにはあらずや。日夜折檻をせらるると聞けば、責苦にや疲れけん、呼吸も苦しげに見ゆるぞかし。こはこ....
西航日録」より 著者:井上円了
未明、門司解纜。海上風波あり。西航五百里、シャンハイ河口なる呉淞に達せしは二十二日夜半なり。翌朝八時小汽船に駕し、黄浦をさかのぼりてシャンハイに上陸し、城内城外....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
い様子である。これ飛行機の滞空時間が長くない事が第一の原因である。またロンドンを日夜爆撃してもなかなかロンドン市民の抵抗意志を屈伏せしむる事が出来ない。今日の爆....