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日子
「日子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の職につき、万福寺を仮教場にあてた学校の名も自ら「敬義学校」というのを選んで、毎
日子供たちを教えに行く村夫子の身に甘んじている。彼も教えて倦むことを知らないよう....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
う」と、おたずねになりました。 思金神は、 「それでは、天津国玉神の子の、天若
日子がよろしゅうございましょう」と、お答え申しました。 大神はその言葉に従って....
「死者の書」より 著者:折口信夫
居られたお方。池上の堤で命召されたあのお方の骸を、罪人に殯するは、災の元と、天若
日子の昔語りに任せて、其まま此処にお搬びなされて、お埋けになったのが、此塚よ。 ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
なり切った私は、両親の好意に背き、同時に又天をも人をも怨みつづけて、生甲斐のない
日子を算えていましたが、それもそう長いことではなく、いよいよ私にとりて地上生活の....
「水の女」より 著者:折口信夫
風土記|仁多郡の一章に二とこまで出ている。 三津郷……大穴持命の御子|阿遅須枳高
日子命……大神|夢に願ぎ給はく「御子の哭く由を告れ」と夢に願ぎましゝかば、夢に、....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
大神だと云うが、この土地の由緒ある神社の一ツに長幡部神社というのがあって、祭神は
日子坐王子の子の神大根王だという古伝が残っていた。人皇九代開化天皇の子に
日子坐王....
「英彦山に登る」より 著者:杉田久女
た二人を山上に残して私はかけ下りる様にとっとと下山した。十一月の末にはもう山上の
日子の宮には禰宜も登らず、茶店もとじてしまうそうな。(英彦山は天照大神のみ子天忍....
「女優の親」より 著者:岸田国士
す、一つの契機になつていると思う。 この『夜の向日葵』に、僕の娘も出ている。今
日子の初舞台は『キティ颱風』で、あのときは、はら/\するばかりであつたが、その後....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の邸に名高くて、遠方からの目印になった二本杉の馬場のあたりには幼稚園が出来て、毎
日子供たちが遊んでいます。ここらは以前は暗いほど樹木が茂って、夜は梟の声が物凄く....
「妖怪談」より 著者:井上円了
、ある田舎へ行かねばなりませぬ。かれこれしておりましたときに、病気にかかり、また
日子も定限がありまして、事情再びロンドンに来ることができませなんだ。英国を去って....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
のように旺盛ではないし、人夫も比較的に閑暇であるから便利だというのである、余分の
日子と防寒具の用意をして初冬に登るべきである。 人夫は本年四人を連れていってい....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
と見積らねばなるまいという考えをして参りましたが、ちょうどその予考通りに三ヵ年の
日子を費やした。
明治三十年六月二十六日に出立して明治三十三年七月四日にこの国....
「古事記」より 著者:太安万侶
からワカムロツナネの神まで合わせて八神です。 五、天照らす大神と大國主の命 天若
日子 ――天若
日子に關する部分は、語部などによつて語られた物語の插入。―― ....
「詩の精神は移動す」より 著者:小川未明
ていないけれど、文字の上に書かれた詩に、またこの感激がなくてはならない。私達が今
日子守唄をつくるにせよ、舟唄をつくるにせよ、また糸とり歌をつくるにせよ、それが在....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
のとは言えなかったが。 彼女の語るところによると、轡川というその男は彼女――明
日子という――の夫と同郷の者、当時大阪の私立大学の学生だったという。医科大学の助....