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日帰り
「日帰り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日帰りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼」より 著者:芥川竜之介
み勝ちな話を引き戻した。
「この間《あいだ》Kが見舞いに来たってね。」
「ああ、
日帰りでやって来たよ。生体解剖《せいたいかいぼう》の話や何かして行ったっけ。」
....
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
と主人は、こんなことを言い出した。 「どうだ、二人で旅へ出ることも滅多にない。一
日帰りを延して久し振りにどっか近くの東海道でも歩いてみようじゃないか」 私は、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ると云って家を出たのは、元治元年三月二十一日の暁方《あけがた》であった。もちろん
日帰りの予定であったから、かれは七ツ(午前四時)頃から飛び起きて身支度をして、春....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は汽車の便利がありますからね。昔は江戸から川崎の大師河原まで五里半とかいうので、
日帰りにすれば十里以上、女は勿論、足の弱い人たちは途中を幾らか駕籠に助けて貰わな....
「海異記」より 著者:泉鏡花
の、鴉の鳴くのをきょろきょろ聞いて、浮足に目も上つき、 「姉さん、稲葉丸は今日さ
日帰りだっぺいか。」 「ああ、内でもね。今日は晩方までに帰るって出かけたがね、お....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、ちと早く帰って来て、お湯にでも入りなさい」 「弦ちゃん、お前は、こんなことで毎
日帰りが遅かったのかい」黄一郎が、横合から口を出した。 弦三は、黙って点いた。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
したは日曜ですから、思いやられます」 「それでも当節は汽車の便利があるから、楽に
日帰りが出来ます。むかしは新宿から淀橋、中野、高円寺、馬橋、荻窪、遅野井、ぼくや....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
正のなかば頃からである。そんなわけであるから、一泊でもかなりに気忙しい。いわんや
日帰りに於いてをやである。 それが今日では、一泊はおろか、
日帰りでも悠々と箱根....
「貧乏」より 著者:幸田露伴
、よじりもじりのその絞衣一つにしたッ放しで、小遣銭も置いて行かずに昨夜まで六日七
日帰りゃあせず、売るものが留守に在ろうはずは無し、どうしているか知らねえが、それ....
「虎」より 著者:岡本綺堂
友蔵は女房のお常をつれて、下総の成田山へ参詣に出かけた。もちろん今日と違うから、
日帰りなぞは出来ない。その帰り道、千葉の八幡へさしかかって例の『藪知らず』の藪の....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
弱は高輪あたりから駕籠に乗ってゆく。達者な者は早朝から江戸を出て草履か草鞋ばきで
日帰りの短い旅をする。それやこれやで、汽車や電車の便利のない時代にも、大師|詣で....
「停車場の少女」より 著者:岡本綺堂
なって、ふだんから仲のいいわたくしを誘って下すったというわけでございます。とても
日帰りというわけにはいきませんので、先方に二晩泊まって、火曜日の朝帰って来るとい....
「温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
正のなかば頃からである。そんなわけであるから、一泊でもかなりに気忙しい。いわんや
日帰りに於てをやである。 それが今日では、一泊はおろか、
日帰りでも悠々と箱根や....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
す。焚ける火が一同の掛布団也。 三 大雪山の第二夜 塩谷温泉の連中は、
日帰りの出来るぐらいに思いて、食物も十分に用意せず、草鞋も代りを持たず。さしあた....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
い、お上りナ」 正「新助どん誠に御無沙汰を致しました、実は桐生へ往きまして、一昨
日帰りまして、新八松屋で聞いて驚きましたが……これは詰らないものですがお土産に」....