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日常的
「日常的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日常的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
、不断親しく往来をしている、看護婦の小谷さんとか、内箱の婆やなどの土地言葉には、
日常的な細かい点ではどうしても意味の取れないところもありがちで、解ったふりで応答....
「科学論」より 著者:戸坂潤
かが遂に全く理解されなくなるだろうが、そのようにこの分析的操作は、専門的な範疇と
日常的な観念との媒介点を明らかにし、科学の尤もらしさを保証するという点で、最も重....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ことを注意すべきである。なる程、後で見るように、実験は吾々人間の社会生活に於ける
日常的な行動形態の一つだとすれば、何も夫が、近世の科学者――主に自然科学者――が....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
社会現象は、或る意味に於ては最も把握し易く又他の意味に於ては最も把握し難い。この
日常的事物は、宗教家によって――彼は凡てを信仰に関係づけて理解しようとする実践的....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
概念がそうであるが(例えば感覚は心理学的に云えば一つの単純な心的要素に過ぎないが
日常的には認識・判別・批評的判断・性格的能力・などの極めて複雑な力を意味する――....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
りに広い領野を支配する原理であると思う、それにも拘らず之は必ずしも、人々にとって
日常的に通用している原理ではない。そこで今之を問題にしようと云うのである。 問....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
のはどれも、吾々が日常生活に於て常識的に所有している処の、もはや専門的でない――
日常的・常識的・な空間概念に於て一つのものに繋がっている。この
日常的・常識的・概....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
一部は考えている。 なる程、どんなに普通選挙になっても、元来が選挙は農民自身の
日常的な利害と殆んど関係のない場合の方が多いのだから、つまり町村の有志の命ずる通....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
性と考えられるもの一切はここから出発して考察されねばならぬのである。例えば民衆の
日常的結合の組織には、いつもこの娯楽の社会性・通俗的社交性・が活用される。娯楽は....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
十九パアセントまでは安全だといってよかろう。安全|剃刀の安全なるがごとく、それは
日常的に安全なのだ。』 『そうかなあ。けど九十九パアセントってのがどうも気になる....
「空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
て二つの概念、構成的概念と把握的概念を得た。処で前者はより専門的であり後者はより
日常的である(
日常的と専門的の区別は後を見よ)。吾々は日常語としてより根柢的な把....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
どの小役人や雇員や労働者であり、あるいは学校の先生であり、といつたように、我々が
日常的な生活を営むうえにおいていやでも接触しなければならない、あらゆる身近な人々....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
フランソワアズ・ロゼエが、やはりそうです。 「教養」の問題は、結局、生活に即した
日常的な問題です。専門の知識や技術に関しては、あまり「教養」という言葉を使わない....
「錦紗」より 著者:犬田卯
いか考えてくれとか、嫁取り婿もらいの吉凶から、夫婦喧嘩の末にいたるまで、あらゆる
日常的な、しかしながら常識をもってしては判断のつかぬ事柄があると、きまって依頼さ....
「「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
んじん」の物語は、また異常のようにみえて、実はむしろ当り前の少年の心理を、極めて
日常的な生活のなかで、微細に、そして、鋭くとらえた一種の実験メモである。少年「に....