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「日持〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日持の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
ら、勝手にそんな約束をしたってしようがないじゃないか」 「絵は見せるよ。――君今日持って帰らなかったのか」 「もう少し待ってくれっていうから置いて来た」 「馬鹿....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
かえ》すがいい。ちょうどとん子が欲しがってるから、あれをこっちへ廻してやろう。今日持って来たか」 「あら、そりゃ、あんまりだわ。だって苛《ひど》いじゃありません....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、ふところから五十両の金を出した。 「ともかくもこれだけ預けて置いて、あとは明日持参いたすが、あの仮面は手前の方へ譲ってくれるな」 「足もとを見てお高いことを....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もかまいませんのよ、わたしにまあ、試しに一冊だけをやらせてみて頂戴」 「では、明日持ってあがります」 貸本屋を帰してしまった後で、お雪ちゃんはなんとなく心の勇....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
。品物をみた上で、主人とも相談せにゃなりませんから」 「そうね、とにかく品物を明日持って来ますから、確かな物にちがいないけど」 「お嬢さん、他でもきいてみて下さ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
もんぺをはいて防空鞄をさげ、防空頭巾やゲートルや三角巾や乾飯をその中へつめて毎日持ち歩いた。未だ国土来襲は殆どなく、夏の間は、近くの海岸へ泳ぎに行ったり山登り....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
日の話を不愉快に思って居るらしい毒々しい表情が有った。 それや此れやで※子は昨日持った疑問を益々はっきりさせられた様な気がして居た。 お久美さんの町へ行った....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
てるのかね。君は僕よりもこんなことには明るいのだろう……。」 昌作は、禎輔が先日持出した句のことを思い出した。 「あなたの云われるのは、文学的価値ではなくて、....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
て、次第に中毒してしまう。 錠剤の方は一日一回でたくさんだ。ヒロポンの錠剤は半日持続しないが、ゼドリンは一日ちかく持続する。副作用もヒロポンほどでなく、錠剤を....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
にそれが通ずるなんてことはありえない。平然として浩さんは自分の生活を生活した。明日持って来るからといって一円二円の酒代を借りに来ることも二三度に止らなかった。 ....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
馬鹿にしていて二、三日前まで読まなかったのだが、読んで見るとなかなか旨いから、今日持って行って材料にしたのよ。そりゃ内容から言ったら露伴の方が遥に高尚だけれども....
註文帳」より 著者:泉鏡花
五年前だけれど、忘れもしねえ十九日。 聞きなせえ。 するとその前の月にも一昨日持って来たとッて、東屋の都という人のを新造衆が取りに来て、」 五助は振向いて....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
雅風流を以て聞えた著名の殿様であったが、頗る頑固な旧弊人で、洋医の薬が大嫌いで毎日持薬に漢方薬を用いていた。この煎薬を調進するのが緑雨のお父さんの役目で、そのた....
四つの都」より 著者:織田作之助
スクを指して)「南方土産の面を持って来てあげようと思って、うっかり忘れていた、明日持って来てあげましょう」 葉子「明日も来てくれはりますの」(嬉しそう) 鶴三「....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。 この意気、この熱意、この建設は自然に世界無比の決戦兵器をも生み出す。即ち今日持久戦争に対する国防の確立が自然に将来戦争に対する準備となるのである。 ソ連....