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日数
「日数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
寒《はるさむ》が漂っているのを意識した。
するとある夜の事――それは予定の講演
日数が将《まさ》に終ろうとしている頃であった。私はいつもの通りランプの前にあぐら....
「竜」より 著者:芥川竜之介
と》かど大手柄でも建てたような嬉しい気が致すのでございます。
「その内に追い追い
日数《ひかず》が経って、とうとう竜の天上する三月三日になってしまいました。そこで....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
者の死を予告するからでございます。しかし、その不安の中《なか》にも、一月ばかりの
日数《にっすう》は、何事もなく過ぎてしまいました。そうして、その中《うち》に年が....
「星座」より 著者:有島武郎
ださるべく候なお明日は健康のいかんを問わず発足して帰省いたすべき用事これあり滞在
日数のほども不定に候えば今後の稽古もいつにあいなるべきやこれまた不定と思召さるべ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
この値は約一五パーセント小さすぎる)。この二ヶ所の距離を、駱駝を連れた隊商の旅行
日数から推定し、それによって地球の円周を二五万スタディア(四二〇〇〇キロメートル....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
だと、しめくくりが緩んでちと辻褄が合わない。何も穿鑿をするのではないけれど、実は
日数の少ないのに、汽車の遊びを貪った旅行で、行途は上野から高崎、妙義山を見つつ、....
「春昼」より 著者:泉鏡花
曼珠沙華が咲いたように、山際に燃えていて、五月雨になって消えましたとな。 些と
日数が経ってから、親仁どのは、村方の用達かたがた、東京へ参ったついでに芝口の両換....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
屋の店にあったを工面したのがはじまりで、一銭二銭、三銭じゃ木賃で泊めぬ夜も多し、
日数をつもると野宿も半分、京大阪と経めぐって、西は博多まで行ったっけ。 何んだ....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
て頭が動かなくなるほど毎日そればかり考えていても、登志子の考えはきまらなかった。
日数は遠慮なくたって、とうとうN先生にも打ち明ける機会は失くなってしまった。最後....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
、鷹揚に指揮するなり。 わびたりとて肯くべきにあらず、しおしおと引返す本意なき
日数こそ積りたれ。忘れぬは我ために、この時嬉しかりし楓にこそ。 その枝のさき近....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
訳も解らず、宿のものが回生剤だ、水だ、で介抱して、それでまた開きも着いたが、日一
日数は重なる。段々開きが遅くなって、激い時は、半時も夢中で居る。夢中で居ながら、....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
を走りまわつてみたところで何の足しにもなりはしない。 いくらクライスラーでも一
日数時間ずつ、何十年の練習が積みかさならなければあの音は出ない仕組みになつている....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
写真が新しいから傷んでいない。おまけに田舎は一、二年は遅れて来るから、それだけの
日数に相当する発達過程を飛ばして見せられたことにもなる。ことにあの写真はロケーシ....
「思い」より 著者:伊丹万作
れること、そして、その人の責任において示された方針や、保証された自由は、わずかな
日数の間にひつくりかえつたりは決してしないところの、安心してもたれかかつて行ける....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
けば役場へいって訊いてみた。けれども、息子が行きがた知れずになってからもうかなり
日数もたっていることとて、誰ひとりそれを知る者もなかった。当の息子のジャンにした....