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日方
「日方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日方の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
今では却って近所の人達から羨まれるようになった。七之助は魚商で、盤台をかついで毎
日方々の得意先を売りあるいていたが、今年|二十歳になる若いものが見得も振りもかま....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
て夕方、真暗になってから或町の宿屋へ着きました。それから母は僕を背負って、毎日毎
日方々の家を訪ねていたようですが、どっちを向いても山ばかりだったので、毎日毎日帰....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
松の御城下在とも、一文ズツ貰《もら》って来いと教えたから、ようよう思い直して、一
日方々もらって歩いたが、米や麦五升ばかりに、銭百二三十文もらって帰った。亭主はい....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
技術的精神は科学的精神の半面であるということになる。 科学的精神については、今
日方々で論じられている。大体の成果を纏めて云えば、科学的精神は第一に実証的な精神....
「ツクツク法師」より 著者:香倶土三鳥
むかしあるところに一人の欲ばりの坊さんがおりました。 毎日毎
日方々へお経を読みに行って貰って来たお金を一つの大きな甕の中に溜めていましたが、....
「夏の町」より 著者:永井荷風
は絵のような美しい伝統を破棄するの急務に追われているばかりである。 この二、三
日方々から頻《しきり》に絵葉書が来る。谷川を前にした温泉宿や松の生えた海辺《うみ....