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「日本海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日本海の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
えぞふじ》といわれるマッカリヌプリの麓《ふもと》に続く胆振《いぶり》の大草原を、日本海から内浦湾《うちうらわん》に吹きぬける西風が、打ち寄せる紆濤《うねり》のよ....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
易の中心点が太平洋に移ってきて、かつて戈《ほこ》を交えた日露両国の商業的関係が、日本海を斜めに小樽対ウラジオの一線上に集注し来らむとする時、予がはからずもこの小....
追憶」より 著者:芥川竜之介
感じている。ことに東京の空を罩める「鳶色の靄」などという言葉に。 三七日本海海戦 僕らは皆日本海海戦の勝敗を日本の一大事と信じていた。が、「今日晴朗....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
亜の最大強味は人的資源である。生産の最大重要要素は今日以後は特に人的資源である。日本海、支那海を湖水として日満支三国に密集生活している五億の優秀な人口は、真に世....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
「そのときは、又、警報を出します。しかし以前の監視哨の報告三種を合わせて、敵軍は日本海方面に引揚を開始していることは、明瞭であります」 「確証がつかないのに、司....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
っと縮んで飛行機から見下ろした武蔵野の風景となり、それから南と北に分れて太平洋と日本海が藍色《あいいろ》に見えだした。 あれよあれよといううちに、スピードはい....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
いや私は、録音器持参の放送局員です。博士から一言うかがえばよろしい。あの赫々たる日本海軍のハワイ海戦と、それからあのマレイ沖海戦のことなんです」 「そんなことを....
怪塔王」より 著者:海野十三
4 怪塔王は、秘密艦隊の襲撃を、やっとさとりました。 「ううむ、なまいきな日本海軍め、海と空との両方から、この白骨島を攻めようというのか。さてもわが巨人力....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
メートルしかない。 「ああ、海だ」 「おお海だ。どこの海だろうか」 「この色は、日本海だ」 六条のいったことは、間違いでなかった。 「日本海なら、船がたくさん....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
はやがて、フィリッピン群島にあたって北に向をかえ、わが台湾や流球のそばをとおり、日本海流一名黒潮となる。だから、もし南洋附近の潮の道に空缶を投じたものとすれば、....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
バノフ氏は信用しない。 「いや、ところがちゃんと三十五ノットで移動できるのです。日本海軍の一万|噸巡洋艦でも追駈けることができますよ。――いや、まだ驚くことがあ....
空襲警報」より 著者:海野十三
日本海の夕日 大きな夕日は、きょうも日本海の西の空に落ちかかった。うねりの出て....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
―― 可恐しい荒海らしい、削立った巌が、すくすく見えて、沖は白波のただ打累る、日本海は暗いようです。黒島を立って、剣地、増穂――富来の、これも俳友の家に着いた....
可愛い山」より 著者:石川欣一
地をなしている。佐野坂は農具川と姫川との分水嶺である。この盆地に湛える水は、即ち日本海に流れ入るのであるが、とうてい流れているものとは見えぬぐらい静かである。 ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
束を得たのである。ほっとした私は、初めて足をゆっくり伸ばし、ぐっすりと寝込んだ。日本海海戦で沈んだロシアの軍艦、ワリヤーク、コレーツがその残がいをさらす月尾島を....