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日本紙
「日本紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日本紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂言の神」より 著者:太宰治
かさいはじめ》」にはじまり、「厳粛のことを語る。と。」にいたるこの数行の文章は、
日本紙に一字一字、ていねいに毛筆でもって書きしたためられ、かれの書斎の硯箱《すず....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いので、家内総がかりで貼り残しの壁を貼ることにした。幸いに女中が器用なので、まず
日本紙で下貼りをして、その上を新聞紙で貼りつめて、さらに壁紙で上貼りをして、これ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
に追蹤してずいぶん勉強して多くの書物を汚損したことであった。 それはとにかく、
日本紙に大きな文字を木版刷りにした書物のページに、点々と真紅の不審紙を貼り付けた....
「追憶の冬夜」より 著者:寺田寅彦
知らなかった頃の冬夜の子供遊びにはよく「火渡し」「しりつぎ」をやったものである。
日本紙を幅五、六分に引き裂いたのに火鉢の灰を少し包み込んで線香大の棒形に捻る。そ....
「六月」より 著者:相馬泰三
、何だか嬉しくてしようがない。僕は一生涯この高原から下らないかもしれない。……」
日本紙へ書いたのに、万年筆のインキが少くなってでもいたのかところどころにポテリと....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
脚色したもので、原作はやはり若林坩蔵の速記本として、かの「牡丹燈籠」などと同様、
日本紙綴じの分冊として発行されたのである。したがって番附のカタリの中にも「若林坩....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
うらぶれた身を横たえたのが東成区北生野町一丁目ボタン製造業古谷新六氏方、昨二十二
日本紙記事を見た古谷氏は“人生紙芝居”の相手役がどうやら自宅の二階にいる秋山君ら....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
は別として、書物として初めてこれを世に出したのは大正―年―月―日玉流堂発行の和装
日本紙本「甲源一刀流の巻」を最初とする。 今でこそ大菩薩には一々何の巻何の巻と....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
十八日『東京朝日新聞』) 五十六 天然色写真 先
日本紙に載せてあった天然色写真の新法よりなお一層新しい法が見出された。それはウワ....
「くまと車掌」より 著者:木内高音
って、わたしたちは、それを習ったものです。茶色の表紙に青いとじ糸を使い、中の紙も
日本紙で片面だけに字をすったのを二つ折りにして重ねとじた、純日本式の読本でした。....
「紫外線」より 著者:小酒井不木
。俊夫君はしばらくその写真を眺めてから、黒い紙を取りあげました。それは黒く染めた
日本紙で、その上に毛筆で、白い絵の具をもって、次の文字が書かれてありました。 や....
「妖怪学」より 著者:井上円了
白く、その長さは一、二分より五、六分くらいありて、太さは髪の毛より細く、あたかも
日本紙を引き裂きたるときに、その裂き口に立ちたる細毛と同様なり。中に色の赤きもあ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
れていたのである――『歌舞伎新報』に連載されたのであるが、評判が好かったので更に
日本紙綴りの一冊にまとめて出版された。わたしはそれを湯屋の番台にいる金さんから借....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
いので、家内総がかりで貼り残しの壁を貼ることにした。幸いに女中が器用なので、先ず
日本紙で下貼りをして、その上を新聞紙で貼りつめて、更に壁紙で上貼りをして、これも....
「十日の菊」より 著者:永井荷風
怪しむに当らない。或人の話に現時|操觚《そうこ》を業となすものにして、その草稿に
日本紙を用うるは生田葵山《いくたきざん》子とわたしとの二人のみだという。亡友|唖....