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日本郵船
「日本郵船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日本郵船の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
中を見回した。
「むゝ、いいようです」
そして道を開いて、衣嚢《かくし》から「
日本郵船会社|絵島丸《えじままる》事務長勲六等|倉地三吉《くらちさんきち》」と書....
「新生」より 著者:島崎藤村
へ入ることが出来た。そして他の連に別れて、牧野と二人ぎりの旅となった。そこにある
日本郵船会社の支店を訪ねて見た日に、彼は西伯利亜《シベリア》廻りの旅を断念した。....
「安重根」より 著者:谷譲次
近く、卓子腰掛けなどあって、順番を待つ場所になっている。正面に住いへ通ずるドア。
日本郵船のポスタア、新聞の付録の朝鮮美人の石版画、暦など飾ってある。 禹徳淳――....
「道標」より 著者:宮本百合子
たペレールのアパルトマンへは、ホテルを引きあげて和一郎夫婦がはいった。
パリの
日本郵船支店から貨物船の便宜があって、不用になった佐々の荷物の一部を、ロンドンへ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
好や、煙突の工合で、重な会社の船ぐらいは識別出来るようになった。ことにNYK――
日本郵船の船は直ぐにわかった。私たちは、沖を左から右へ、日本から倫敦へ往く途中の....
「喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
うになったときの記憶は全く空白である。しかし西洋で二年半暮して帰りに、シヤトルで
日本郵船丹波丸に乗って久し振りに吸った敷島が恐ろしく紙臭くて、どうしてもこれが煙....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
けたバターを高い代価を払って買っているのである。考えなくてはならないことである。
日本郵船の欧州航路の船なども、デンマーク製のバターをロンドンで高価に買入れ、それ....
「真紅な帆の帆前船」より 著者:田中貢太郎
魅を悪がるのであった。その真紅な帆の帆前船が見えだしたのは、明治三十三四年|比、
日本郵船会社の品川丸と云う古ぼけた千五百|噸位の帆前船がドド根の辺で沈没してから間もなくであった。....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
んたい》の根拠地を夜襲したのである。 又、敵潜水艦『S二十九号』は上海の沖で、
日本郵船会社の豪華船『霧島丸《きりしままる》』を沈めてしまった。 ――ああ太平....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
々へ行く迄の通を黄浦灘と云うが、その通には随分沢山の日本の会社銀行その他がある。
日本郵船、正金銀行、台湾、三菱、朝鮮、三井、住友等々の銀行や、日清、大阪、三菱等....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ルカッタの大宮さんから借りた百五十ルピーを還し、なお帰国の船賃に充てました。特に
日本郵船会社の支店長から船長に対し私を優待するようにという御厚意もあったものです....
「西航日録」より 著者:井上円了
か。) 十四日、カンディア島に接し、雪山を見る。気候ようやく寒し。十五日午前、
日本郵船会社汽船神奈川丸に接す。海外万里の外にありて国旗を掲ぐる船を見るは、あた....
「汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
、すでに沿海航路から米の太平洋郵船と英の彼阿《ピーオー》を駆逐することができた。
日本郵船が早くも九〇年代に太平洋航路にゆえいを争うこととなったのをみて、何も不思....