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日本銀行
「日本銀行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日本銀行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
》の目一つない自分の家の前を目をつぶって駆けぬけたいほどの思いをして、ついそばの
日本銀行にはいってありったけの預金を引き出した。そしてその前の車屋で始終乗りつけ....
「或る女」より 著者:有島武郎
まっすぐに一足《ひとあし》先に病院に行かして、葉子は外濠《そとぼり》に沿うた道を
日本銀行からしばらく行く釘店《くぎだな》の横丁《よこちょう》に曲がらせた。自分の....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
気持ちを暖《あたた》むるものである。 記者が今度東京に来た初めに、「鍛冶橋から
日本銀行へ行く河岸をあるいて見ろ、死骸のにおいがするから」と云われて行って見たら....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
さいものが二つ三つ散らばっているのを発見した。拾いあつめてみると、それは三枚の、
日本銀行から出て来たばかりのような十銭のニッケル貨幣だった。これは一体どうしたの....
「地中魔」より 著者:海野十三
全く珍しい土で、東京附近でも、この日本橋の地底だけにしか無い土だ。その日本橋も、
日本銀行や三越や三井銀行のある室町附近にかぎって出てくる特有の土だといった。この....
「うつり香」より 著者:近松秋江
がぼうと靄にとざされている。砲兵|工廠の煙突から吐き出す毒々しい煤煙の影には遠く
日本銀行かなんかの建物が微かに眺められた。 私は、そこの※子窓の閾に腰をかけて....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
う。 博文館が此の揺籃地たる本郷弓町を離れて日本橋の本町――今の場所では無い、
日本銀行の筋向うである――に転じたのは、之より二年を経たる明治二十二年であったと....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
があった。それから暫らくのこと、私の勤務先は、日本橋の三越デパートメントの裏で、
日本銀行と向いあったところだが、その建物の中で私たちが占めている室からは、太田道....
「贋紙幣事件」より 著者:甲賀三郎
いと云った。そうして紙幣と云っているけれども、あれは正しくは兌換券と云うもので、
日本銀行と云う銀行が発行しているので、兌換券と云うのは、そこへ持って行けば金貨と....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
が、これだけでもただちに製造して間に合わせたのは中村屋だけで、したがって製品は、
日本銀行の金庫を護る兵士たちのおやつにもなれば、さらに惨状の酷い横浜からもはるば....
「名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
屋の特徴がしみ/″\感ぜられるであらう。 東北隅に座を占めて居る赤煉瓦の建物は
日本銀行名古屋支店で、この支店を動かすことが出来なかつたゝめ、大津町筋を真直にす....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
本人』紙上に発表された。 九 古白君の死よりも少し前であった、非風君は
日本銀行の函館? の支店に転任した。 非風君は北海道に去り、古白君は逝き、子規....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
ットホームに立って、顧みて日本橋、京橋方面を見ると、そこにも三越や、三井銀行や、
日本銀行や、千代田ビルデングや、第一相互保険ビルデングやが、バラックの中に棒杭の....
「西航日録」より 著者:井上円了
屋はみな花崗石をもって築き、整然として両側に並立するをいう。すなわち、わが東京の
日本銀行のごとき建築の四階、五階の高さを有するものを、両側に排列せるものに同じ。....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
卵ばかり食わされていた帝大生の一人に、菊池龜三郎という独法科の学生がいた。のちに
日本銀行で重要な地位につかれたとの話もきいたが、この牛乳と卵攻めにはずいぶん閉口....