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日清
「日清〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日清の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
人《やといにん》の二三人も使って、どうにか人並にはやっているらしい。人の噂では、
日清戦争頃に、秋田あたりの岩緑青《いわろくしょう》を買占めにかかったのが、当った....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
剣舞の次は幻燈《げんとう》だった。高座《こうざ》に下《おろ》した幕の上には、
日清戦争《にっしんせんそう》の光景が、いろいろ映ったり消えたりした。大きな水柱《....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
「あれが日本領事館だ。………このオペラ・グラスを使い給え。………その右にあるのは
日清汽船会社。」
僕は葉巻を銜《くわ》えたまま、舟ばたの外へ片手を下ろし、時々....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
から急に唇をふるわせて、最後にだんだん眼をつぶって行った。
下
日清《にっしん》両国の間の和が媾《こう》ぜられてから、一年ばかりたった、ある早春....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
揚句《あげく》、即座に追い払ってしまいました。
「すると明治二十七年の冬、世間は
日清戦争の噂に湧き返っている時でしたが、やはり十六日の説教日に、和尚が庫裡《くり....
「或る女」より 著者:有島武郎
る。
二
葉子は木部が魂を打ちこんだ初恋の的《まと》だった。それはちょうど
日清《にっしん》戦争が終局を告げて、国民一般はだれかれの差別なく、この戦争に関係....
「或る女」より 著者:有島武郎
う一度古藤を顧みた。
「あの時からすると見違えるように変わられましたな。わたしも
日清《にっしん》戦争の時は半分軍人のような生活をしたが、なかなかおもしろかったで....
「星座」より 著者:有島武郎
らないのは名誉なことじゃない。それを知って他を語るのはさらに名誉なことじゃない。
日清戦争以来日本は世界の檜舞台に乗りだした。この機運に際して老人が我々青年を指導....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
、べつに青年自体の権利を認識し、自発的に自己を主張し始めたのは、誰も知るごとく、
日清戦争の結果によって国民全体がその国民的自覚の勃興《ぼっこう》を示してから間も....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
に度々武力を御用い遊ばされ、「よもの海みなはらから」と仰せられた明治天皇は、遂に
日清、日露の大戦を御決行遊ばされたのである。釈尊が、正法を護ることは単なる理論の....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
か私には解りませんが、そう申して出しましたそうで。何しろ貴方、先の二十七年八年の
日清戦争の時なんざ、はじめからしまいまで、昨日はどこそこの城が取れた、今日は可恐....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
一|場の戯言に似たれども、何れの時代にもかくのごとき奇談は珍らしからず。 現に
日清戦争の時にも、種々の計を献じて支那政府の採用を求めたる外国人ありしは、その頃....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
信譚はこれで止めて、処女作に移ろう。 この「鐘声夜半録」は明治二十七年あたかも
日清戦争の始まろうという際に成ったのであるが、当時における文士生活の困難を思うに....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
定を妨げているかを静かに観察せねばならない。 クリステイーの『奉天三十年』には
日清戦争当時のことについて「若し総ての日本人が軍隊当局者のようであったなら、人々....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
。日露役のはじまったのは僕の中学へはいり立てだった。明治二十五年に生れた僕は勿論
日清役の事を覚えていない。しかし北清事変の時には太平という広小路(両国)の絵草紙....