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日独
「日独〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日独の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
客をその二階に避け、諸方《ほうぼう》から貰った手紙を一まとめにして持って来て、半
日独りで読み暮すこともあった。彼は自分と全く生立《おいた》ちを異にしたような人達....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
て太平洋に戦機を窺い、西に於ては上海、比律賓を攻略中であるが、従来の日清、日露、
日独、或いは近く昭和六七年に勃発せる満洲、上海事変に於ては、戦闘区域は外国内に限....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
関して考え、とにかくヨーロッパに於けるドイツ軍の対米英ソ戦争は終ったのだと思う。
日独伊防共協定も、これが終幕である。あとは大東亜戦争のみが残り、そして継続するこ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、満蒙を除けば山東あるのみである。日本は過去十余年間、巨額の資本と高貴なる犠牲(
日独戦争)を払いて、山東の資源を開発し、現に邦人の投資額約一億五千万円に達する。....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
。文章も今一と錬り錬らなくちゃあ。」 葉子は無論失望はしなかった。そしてその翌
日独りで再び庸三の書斎に現われた。 「あれは大急ぎで書きあげましたの。字も書生が....
「黴」より 著者:徳田秋声
、甥も側に働いていた。昼過ぎから学校へ通っている甥が出かけて行った後は、笹村は毎
日独りで静かな家のなかに臥たり起きたりしていた。時々母親が来て、飯を運んだり、台....
「新しい潮」より 著者:宮本百合子
国有にされたほうがよいと、誰にでもその道理がうなずける綱領を示したからであった。
日独にたいする講和促進と中国から手をひくがよいという主張、植民地住民の自立権の確....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、変りはあるまい。 文化統制は無抵抗と見えるまでに整備されて行くだろう。すでに
日独防共協定は政府及び支配主体に一つの展望の利く足場を与えた。勿論これによって日....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
デーを正式に禁止し、蘆溝橋事件をきっかけに中国への侵略戦争が拡大されつつあった。
日独伊防共協定が調印されて、国民精神総動員中央連盟が結成された。ブェノスアイレス....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
つなどゝいうことは有りうべきことではないのである。 いつか神宮競技場で行われた
日独競技の八百米で、それまでビリだったドイツ選手(たしかベルツァーだったと思うが....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
通りこの方は男でもなければ女でも御座いません。つまり、そうなりましたと云うのは、
日独戦争の折炸裂弾をうけて、両足と或る器官を失ってしまったからなので御座います。....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
兼映画カントクが来朝して、日本側では早川雪洲、原節子主演の「新しき土」とやらいう
日独テイケイ映画をつくった。そのとき浅間山のバクハツ瞬間を撮そうというのでカメラ....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
んだ」 「日銀関係では、歓迎会をやったりしているが、なんだか、うろんな人物だな。
日独協会なんかじゃ、ナチの系統などは追いだしてしまえなんて、騒いでいるということ....
「荘子」より 著者:岡本かの子
まには洛邑にでも出てお気晴らしをなさっていらっしゃいませ、こんな田舎で長いこと毎
日独で考え込んでばかり居らっしゃるのはお体の為によくありませんでしょう」 田氏....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
もソンムの強行渡河に成功、仏国の抵抗意志は急速に低下して到るところ敗退、六月十四
日独軍パリに入城、六月二十五日休戦成立した。 ドイツの作戦はまるで神業のようで....