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「日目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
報恩記」より 著者:芥川竜之介
し》の中を帰って行きました。が、その翌日になって見ても、約束の金は届きません。二日目も同様でございました。三日目は、――この日は雪になりましたが、やはり夜《よ》....
河童」より 著者:芥川竜之介
か、もちろん歩いたりしゃべったりするのです。なんでもチャックの話では出産後二十六日目に神の有無《うむ》について講演をした子どももあったとかいうことです。もっとも....
点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
時に又僕の泣かれない以上、僕の母の死ぬことは必ずないと信じていた。 僕の母は三日目の晩に殆ど苦しまずに死んで行った。死ぬ前には正気に返ったと見え、僕等の顔を眺....
忠義」より 著者:芥川竜之介
》が、行きとどいていた証拠として、当時のほめ物になったそうである。 それから七日目の二十二日に、大目付石河土佐守が、上使《じょうし》に立った。上使の趣は、「其....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
ますまい。そう思うともう新蔵は、おちおち寝てもいられないような気がしますから、四日目には床を離れるが早いか、とにもかくにも泰《たい》さんの所へ、知慧を借りに出か....
或る女」より 著者:有島武郎
空を船に残して消えて行ったりした。格別の風もないのに海面は色濃く波打ち騒いだ。三日目からは船の中に盛んにスティームが通り始めた。 葉子はこの三日というもの、一....
或る女」より 著者:有島武郎
た。口をついて出る言葉言葉がどれもこれも絢爛《けんらん》な色彩に包まれていた。二日目の所には岡《おか》から来た手紙が現われ出た。船の中での礼を述べて、とうとう葉....
溺れかけた兄妹」より 著者:有島武郎
何所《どこ》から出て来たのだろうと不思議に思えるほどですが、九月にはいってから三日目になるその日には、見わたすかぎり砂浜の何所にも人っ子一人いませんでした。 ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
びた鋲のような眼色に恐怖をなしたか、気の毒な学生は、端銭を衣兜に捻込んだ。――三日目に、仕入の約二十倍に売れたという 味をしめて、古本を買込むので、床板を張出....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
を見た。――死からよみがえったラザルスが―― 以上は、彼が墓から出て来てから三日目のことであった。もっともそれまでにも、絶えず人を害するような彼の眼の力を感じ....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
かで、それが夢だと知っているのだからな。どうかして夢にみたことをのこらず、あくる日目がさめてもおぼえていられたらいいだろう。どうもいつもとちがって、気分がみょう....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
おまちなさい。これから、そろそろ、カイちゃんのことになるのです。ところで、その三日目に、馬にも、馬車にものらないちいさな男の子が、たのしそうにお城のほうへ、ある....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
ながら「どうかおかあさんにあわせて下さい。」と祈りました。 出発してから二十七日目、それは美しい五月の朝、汽船はアルゼンチンの首府ブエーノスアイレスの都の岸に....
良夜」より 著者:饗庭篁村
。後に聞けばその辺三四ヶ所の地所家作の差配をなす者なりとぞ。予がこの家に宿して八日目の事なりき。桜時なり、三社の祭りなり、賑い言わん方なしといえば、携え来りし着....
寡婦」より 著者:秋田滋
じッと思い沈んでおりましたので、私もそのことをだいぶ気にかけていたのです。 九日目の朝のことでした、私が起きますと、扉の下から差込んだ一枚の紙片があるのが目に....