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「日程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日程の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世相」より 著者:織田作之助
ために、こういう商売をしているのだと言いましたので、非常に気の毒に思いました。十日程たって今度は娘が死んで東京に帰るとの話でしたので、私は一層同情しました。女が....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
に疑いは無いけれど、念の為に何か汝の言葉が証拠が有るかと問うた所、証拠は無いが五日程経て此の手紙が来た、と云って小僧の差し出すのを見ると、全く余が電信局で見た頼....
階段」より 著者:海野十三
恐ろしい嫌疑を蒙らねばならないようなことが出来てしまった。 僕が国研へ入って十日程経った或る日の午後のことであった。例によって僕は事務室をのぞき、ミチ子だけが....
空中墳墓」より 著者:海野十三
も越中島の航空機製作会社につとめているが、今では技師長の職に在る。それは今から七日程前のことだった。其の日は重役との相談が長引いたので、会社の門を出た時は、もう....
高島異誌」より 著者:国枝史郎
吉丸ばかりが、布団の上に置いてあった。 二度目の災難の起こったのは、それから十日程経った時で、厨の方から火が起こり、館を灰燼に為ようとした。其時不思議や池の水....
火星探険」より 著者:海野十三
とうとう悲観して、スパナーを放りだした。 「でも、明日はどうしても出発しないと、日程がくるってしまうよ。それにあのとおり友だちも大さわぎしているんだから、僕たち....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
る事になったから、美川君宛でもよろしい。 十一月二十八日 もう、巴里もあと十日程でお別れだと思うと、中々残りおしい気がする。 もっぱら、毎日買物にあるいて....
伯林の落葉」より 著者:岡本かの子
彼が公園内に一歩をいれた時、彼はまだ正気だった。 伯林にちらほら街路樹の菩提樹の葉が散り初めたのは十日程前だった。三四日前からはそれが実におびただしい速度と量を増して来た。公園は尚....
鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
せるものがあり、終日町や郊外を、飽かず僕は見て廻った。夕方まで見て廻った。船は三日程碇泊するので、今夜は陸の旅館へ泊まろう、こう僕は最初からきめていた。 で、....
神経」より 著者:織田作之助
だけは焼け残った。しかし焼け残ったのがかえって哀れなようだった。 その日から十日程たって、千日前へ行くと「花屋」の主人がせっせと焼跡を掘りだしていて、私の顔を....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
怠のあるは止むを得なかろう。とにかく二十八年間同じ精力を持続し、少しもタルミなく日程を追って最初の立案を(多少の変更あるいは寄道はあったかも知れぬが)設計通りに....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
はそこへ参詣する、私は留守番ということになりましたから、その人達が参詣して来る二日程の間は坐禅ばかりやって居りました。その人達が帰りましてからだんだん西の方へ進....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
湾にして、ニュージーランドをさること最も近し。その最近距離九百四十マイルにして、日程三昼夜を要す。 十九日、晴れ。早朝上陸、ホバート市を一覧す。人口三万五千人....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
った。 示威行列は市中を回って無事中の島公園で解散した。しかし、それで娘子軍の日程が終ったのではなかった。 子供を背負ったお嬶さんたちは、組分けになって、煤....
俗臭」より 著者:織田作之助
た。氷三貫目代の損であった。翌日から夜店にも出て、三十銭の儲がある様になった。十日程経った頃だったろうか、千日前のお午の夜店で、夜店外れの薄暗い場所に、しかもカ....