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「日米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日米の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
く、自分の部屋の中にこもりきって、ひたすら発船の日を待ちわびた。もっとも木村が毎日米国という香《にお》いを鼻をつくばかり身の回りに漂わせて、葉子を訪れて来るので....
或る女」より 著者:有島武郎
足を極端に人目をひく衣服で補うようになっていた。その当時は日露《にちろ》の関係も日米の関係もあらしの前のような暗い徴候を現わし出して、国人全体は一種の圧迫を感じ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
益のために、往復文書には、強い意識が盛られていった。 その外交戦の直ぐ裏では、日米両国の戦備が、驚くべき速度と量と形とに於て、進められて行った。鉄工場には、官....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
し何事もなく、くたびれ果てて、泥のように眠った。むし暑い夜。 八月十二日 ◯十日米英、首都において緊急会議開催と、朝刊が報じている。和平申し入れが討議されてい....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
撃をくったものとして、日本政府にねじこむにちがいない。そうなると、ここでいよいよ日米両国の大衝突となるから、そのすきをうかがってこっちは東京湾へつきこめば、いい....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
から、千葉県を通って来るんだネ」 「そうサ。今頃は、小笠原の辺で砲火を交えている日米の主力艦隊の運命が決っている頃だろうが、きっと陸奥や長門は、ウエストバージニ....
老夫婦」より 著者:黒島伝治
ごとに牡丹餅でもこしらえて食うかいの。」とばあさんは云い出した。 「お。」 「毎日米の飯ばかり食うとるとあいてしまう。ちっとなんぞ珍らしい物をこしらえにゃ!」 ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
。そう思いながら阿Qは 「女、女!……」と想った。 その日阿Qは趙太爺の家で一日米を搗いた。晩飯が済んでしまうと台所で煙草を吸った。これがもしほかの家なら晩飯....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
は、――」 亜米利加人は煙草を啣えたなり、狡猾そうな微笑を浮べました。 「一体日米戦争はいつあるかということなんだ。それさえちゃんとわかっていれば、我々商人は....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
としない内に其処を飛び出すと、再びタクシーに乗り込んで、意勢よくこう命じた。 「日米・ホールへ!」 それから、次に、 「国華・ホール!」 ――そんな風にして....
三重宙返りの記」より 著者:海野十三
た。殊に、その前々日は終日家にいて床についていたし、その前日は、炬燵の中で終日、日米関係の本を読んでいた始末であった。だから当日は、ふらふらするからだを豊岡まで....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
相違はあるが)注目に価する。 更に、もう一つ指摘するならば、一九三〇年頃より「日米若し戦はゞ」とか「米国恐るゝに足らず」とか云った日米戦争未来記が市場に洪水し....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
と一緒に巡礼にやって来た。ところで自分の国の方では食物が沢山あって値も安いから毎日米の飯を喰って居る。また麦も沢山ある。しかるにラサ府の方へ参りますと食物が非常....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
国家として国際場裡に再出発をしたのであります。現実に独立をした日本の姿を見れば、日米安全保障条約並びに行政協定に基づいて、日本の安全はアメリカの軍隊によって保障....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
第一次欧州大戦後、西洋文明の中心は米国に移りつつあり。次いで来るべき決戦戦争は日米を中心とするものにして真の世界大戦なるべし。 二 前述せる戦争の発達により見....