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「日経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日経の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
になった腕を撫《な》でながら、悄々《すごすご》綱利の前を退いた。 それから三四日経ったある雨の夜《よ》、加納平太郎《かのうへいたろう》と云う同|家中《かちゅう....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
つきが、人のような気がしてならなかった。 七 それから二三日経ったある夜、お蓮《れん》は本宅を抜けて来た牧野《まきの》と、近所の寄席《よせ....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
むしろ彼の野蛮な性質に好意を持っているようであった。現にあの草山の喧嘩から、二三日経ったある日の午後、彼が例のごとくたった一人、山の中の古沼へ魚を釣りに行ってい....
星座」より 著者:有島武郎
」といい続けた時、園はそういう問題を取り上げる気持は少しもなかったが、その後四五日経ってから、どうした機会だったか、園はふとおぬいさんに対する自分の心持を徹底的....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
た鼻綱を引詰めた。 四 水は一日に一寸か二寸しか減じない。五、六日経っても七寸とは減じていない。水に漬った一切の物いまだに手の着けようがない。そ....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
うに、 「へい、」と云って、また、浅葱のその団扇の上へ、白い指。 「堪らない。幾日経ったんだか、べろべろに毛が剥げて、羽がぶらぶらとやっと繋って、地へ摺れて下っ....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
よしと、僕は彼女を、秘密室のあるダンス場めぐりに連れ出したのだった。それから四五日経って、C子は逆に僕を挑んだのだ。だが僕は素気なく拒絶した。拒絶されると反って....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
ら焼けるのを待構えて、焼けるべく予想する本の目録を作って置かない。又焼けてから半日経たぬ間に焼けた本の目録を作るは丸善のような遅鈍な商人には決して出来ない。概算....
火薬船」より 著者:海野十三
は、それを知らせてなかった。それは、あくまで事を秘密にはこぶためだった。 二三日経って、この商会へ、自称フランス氏から電話がかかってきた。それによると、セメン....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
蒼くなって飛んで参って、私にその話をして行きましたっけ。 さあ二日|経っても三日経っても解りますまい、貴夫人とも謂われるものが、内からも外からも自分の家のこと....
孔乙己」より 著者:井上紅梅
いう厳しい監視の下には、水を交ぜることなんかとても出来るものではない。だから二三日経つと番頭さんは「こいつは役に立たない」と言ったが、幸いに周旋人の顔が利き、断....
故郷」より 著者:井上紅梅
を見て大層はにかんだが、わたしに対して特別だった。誰もいない時に好く話をして、半日経たぬうちに我々はすっかり仲よしになった。 われわれはその時、何か知らんいろ....
兎と猫」より 著者:井上紅梅
自分で土を掘り始めた。掘り出しかたが非常に早く、前脚で掻くと後脚で蹶《け》る。半日経たぬうちに一つの深い洞《ほら》を掘り上げた。皆不思議に思ってよく調べてみると....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
、お縫が附添い、身を投げたのはここからという蓬莱橋から、記念の浴衣を供養した。七日経ってちょうど橘之助が命日のことであった。 「菊ちゃん、」 「姉さん、」 二....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
たイマイマしさから思うさま油を搾ってやろうとYの来るのを待構えていた。が、二、三日経っても何の沙汰もないので、葉書を出して呼寄せたが、返事も来なければ終に顔も見....