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日置
「日置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日置の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ると、そっとどてらを引っかけながらその部屋を脱け出した。
二五
それから一
日置いて次の日に古藤から九時ごろに来るがいいかと電話がかかって来た。葉子は十時す....
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
妙に粘って来る態度が心にとまった。 彼女のこの頃の来方は気紛れでなく、一日か二
日置き位な定期的なものになった。 みち子は裏口から入って来た。彼女は茶の間の四....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
と云ってニッコリ笑う。僕も何となし民子をばそんな所へやりたくなかった。 僕が三
日置き四
日置きに母の薬を取りに松戸へゆく。どうかすると帰りが晩くなる。民子は三度....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
けが公休で毎週ではありません……ええと、それから繭市はまだ出ませんが、卵市なら五
日置きにあります……まあ、その他には……そうそう、農蚕学校で毎週土曜日の午後に農....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
んどの会議に参加する六、七人の先生等がやって来た。そしてそれからはほとんど二、三
日置きに、Cの家で会議を開いた。Cは北京大学の教授だったのだが、あることで入獄さ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
身辺を探って、田川君の所在をつきとめることにしましょう」 2 中に一
日置いて、三月二十九日の朝のことだった。帆村荘六と春部カズ子の二人連が、栃木県某....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
けた処、花でも摘みに上るんですか。」 「御覧の通、花を売りますものでござんす。二
日置き、三日|置に参って、お山の花を頂いては、里へ持って出て商います、丁ど唯今が....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
田舎饅頭なんですが、その餡の工合がまた格別、何とも申されません旨さ加減、それに幾
日置きましても干からびず、味は変りませんのが評判で、売れますこと売れますこと。 ....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
はなんにも言いませんでした。とても正直に言えることじゃあないからです。それから一
日置き、二日おきぐらいに、日が暮れてから川端へ忍んで行きますと、いつでも約束通り....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
うた様である。此|部曲の事については、既に前年、柳田先生が注意していられる。之と
日置部・置部など書いたひおきべなる算法が、
日置の場合、如何なる方法を以てするか、....
「子をつれて」より 著者:葛西善蔵
た。 彼は帳場に上り込んで「実は妻が田舎に病人が出来て帰ってるもんだから、二三
日置いて貰いたい」と頼んだ。が、主人は、彼等の様子の尋常で無さそうなのを看て取っ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
チョェン・ジョェで、日々の攻苦の酷いことは私が説明するまでもなくあの柳の生棒で一
日置きに三百ずつ笞たれて居る。我々も差入物に行きたいけれども世間を憚って行かなか....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。公使館在勤藤井実氏、甘利造次氏、三隅棄蔵氏、停車場内にありて歓迎せらる。目下、
日置公使帰朝の途に就かれ、藤井氏その代理をなす。ともに馬車に同乗して公使館に至り....
「快走」より 著者:岡本かの子
に道子が帰って来てしまった。 「また例の通り長湯ですね。そんなに叮嚀に洗うなら一
日置きだってもいいでしょう」 「でもお湯に行くと足がほてって、よく眠れますもの」....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
頃に棺桶を葬礼屋が持って来た。そして、今夜中に焼場に持って行かねば暑い夏の日に一
日置くと臭くなると忠告したので急に死体を片づけた。 お爺さんは、死体が怖くてよ....