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日計
「日計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日計の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
ざいますが、貴郎様には此年頃、大方ならぬ保護を受け、有難く存じて居りました所、今
日計らずも若様が、水に溺れようとなされましたので、ご恩報じは此時と思い、お助け申....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
先入観に捕われる事は危険であるので、勉めて慎重の態度を取っていたのであるから、今
日計らずも支倉の徹底的犯罪事実の否認にあってもさして狼狽はしなかった。そうして彼....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
る開拓の意志が、目下の、腹にこたえるさまざまな感情を殺さねばならぬと思うのだ。他
日計画の成ったとき、今日の冷酷さを思い描いて歓びを感ずるために。
港の霧のなか....
「花のたより」より 著者:宮本百合子
新聞記者さえ、触れ得ぬ点のあることを言外に仄めかす程度に止っている。 私は、先
日計らずも或る写真屋で東郷侯一家の家族で撮った一枚の写真を見た。良子嬢の父という....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
日夜の明けないうちに起きて、むやみに上方の方へ逃げたが、銭はなし、食物はなし、三
日計りはひどく困ったが、その夜五ツ時分に、堂の縁がわに、どんと音がする故、その音....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いて見ましょう。しかし、これからの分は本当にもういいでしょう、平熱つづきだのに毎
日計っているのは却って健康でないようで妙ですから。ね。
寿江子さんがおききして....
「浅間山麓より」より 著者:寺田寅彦
困難であった。昨日鬼押出の岩堆に登った時に出来た疲労素の中毒であろう。これでは十
日計画の浅間登山プランも更に考慮を要する訳である。 宿の夜明け方に時鳥を聞いた....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
として呆気にとられていた。ニコルと云う家庭教師、下らぬ男とばかり思っていたが、今
日計らずもその仮面を脱ぎかけた処からサッするに、明察果断しかも気鋒俊英の大才物だ....