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日読み
「日読み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日読みの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「アンドロギュノスの裔」より 著者:渡辺温
溢れている革袋が街を横切って、魔女の家の扉口迄飛んで来たと云うことである。 頃
日読みさしのアナトール・フランスの小説の中にこんな話が出ていた。 魔女の術をも....
「葭の影にそえて」より 著者:宮本百合子
ぬ外国旅行の刻々に印象された見聞、感想をこと細々とよくこのように書いたものと、今
日読みかえして母の体の内にかくされていた根気と熱心とに打たれるのである。 書か....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
中毒から。
きのうは、おきまりの読書も七十頁ほどやり、又、別の小説一冊よみ。一
日読み暮し。小説というのは上田広の「建設戦記」というので、これまでのものとちがっ....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
業程度である。何か述べるとすれば中学校でこの本を教わった時の想い出話か、それを今
日読み返してみた上での気紛れの偶感か、それ以上のことは出来るはずがない。しかし、....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
日も、彼はさっそくこの部屋にやって来た。その日は、めずらしく彼一人だった。彼は昨
日読みのこした部分を一気に読み終った。そしてほっと大きなため息をもらし、あらため....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
に従い、私も遠慮せずに、読了後の感想を送ることにいたしましょう。「完全の鏡」は先
日読み終わりました。直ちにお送り返しいたそうと存じましたが、こちらにひとり私の親....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
平生考えておった虚無の世界に近づくことが出来ると思って楽みにしていた。菊子は一昨
日読み終えたダヌンチオの『死の勝利』の真似が出来ると思うて悦んでいた。 「信ちゃ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
った。川口君の『飛騨の鳥』、『続飛騨の鳥』を出版して、それを外国に持って行って毎
日読み、人にも読ませたのは寂しいためばかりではなかった。少なくとも私の鳥好きは持....
「「霜柱の研究」について」より 著者:中谷宇吉郎
注意しながら先へ読み進んで行った。それというのは、この研究者たちは普通私たちが毎
日読み馴《な》れている専門の物理の論文とはちょっと型の変った行き方をしているので....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
ほしいままに駆使したことは以後無いような気がします。ただ一途でした。ですから、今
日読み直すと、再版のさいも、文章など、むずむず直したくなるが、直し切れないし、直....