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日進
「日進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日進の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
と練っているのである。
僕の母の命日は十一月二十八日である。又戒名は帰命院妙乗
日進大姉である。僕はその癖僕の実父の命日や戒名を覚えていない。それは多分十一の僕....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
話を持ってふたたびここに集まりたいと考えます。この心掛けをもってわれわれが毎年毎
日進みましたならば、われわれの生涯は決して五十年や六十年の生涯にはあらずして、実....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
じうるものは、その知識があるだけでも今日の役者として立てられる。今や維新と言い、
日進月歩の時と言って、国学にとどまる平田門人ごときはあだかも旧習を脱せざるものの....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
形の変化と同じく一年で変形する。古きを捨てて新らしきを知るものである。だが、その
日進月歩文明開化の尖端風景の世の中を、十幾年以前の優秀車が主人の鼻の脂で輝きつつ....
「科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
理とか化学とかいうものの中にまた色々の部門がおのおの非常な発達をしている。たとえ
日進月歩の新知識を統括する方則や原理の数はそれほど増さないとしても、これによって....
「科学上の骨董趣味と温故知新」より 著者:寺田寅彦
ような傾向を生じやすいのである。 これほど極端でないまでも、実際科学者としては
日進月歩の新知識を修得するだけでもかなりに忙しいので、歴史的の詮索までに手の届か....
「省察」より 著者:デカルトルネ
泳いで水面へ脱出することもできないというさまであった。しかしなおも私は努力し、昨
日進んだと同じ道を、もちろん、極めてわずかであれ疑いを容れるものはすべて、あたか....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ものを用いていたが、近頃は粉も劣り、胡麻は安い支那産のものを用いている。 世は
日進月歩であるのに、造るのは次第に劣って来る。人間も誠意と努力が欠けて来る。昔は....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
「てっきり大鵬と存じたにさような機械であったとは、さてさて浮世は油断がならぬ。
日進月歩恐ろしいことじゃ。今日より奢侈を禁じ海防のために尽くすであろう。それに致....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
え、呼ばれました。……知っていたんですか。」 「僕たち、朝倉先生を見送ってから、
日進堂で立ち読みをしていたんだよ。」
日進堂というのは、駅前通りから曾根少佐の....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
次の代の者、その者よりも、近頃の者と、だんだん、その学文が研究され、究理されて、
日進月歩しておる。旧習を墨守せず、よいものは、躊躇することなく取入れておる。だか....
「回想録」より 著者:高村光太郎
とは仕方なかったが、非常に質のいい仕事であった。※え返るような若い時代の連中で毎
日進んで行くというような時代だから、二三日|遇わないと何処かしら解らなくなって了....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
る原因は、余はことに不瞭解なれども、しかしこれを不瞭解なりと言いて等閑に付すは、
日進の知識は決して得べからざるものと思われ申し候。それゆえ、ひとえに研究いたした....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に着けるであろうという。それからその言った通りにその晩はある池の端に泊ってその翌
日進んで参りました。
ところがもう荷物は羊二疋に背負わして自分は僅か三貫目の荷....
「西航日録」より 著者:井上円了
ーク滞在中、友人秦敏之氏とともに自由島に遊び、一絶を賦す。 建国以来已百秋、月将
日進不曾休、自由島上自由燭、照遍共和五十州。 (建国以来すでに百年、その発展は日....