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日進月歩
「日進月歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日進月歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
じうるものは、その知識があるだけでも今日の役者として立てられる。今や維新と言い、
日進月歩の時と言って、国学にとどまる平田門人ごときはあだかも旧習を脱せざるものの....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
字の。そもや初めと尋ねるならば。文明開化のお蔭と御座る。そこで世界の文明開化の。
日進月歩の由来と申せば。科学知識の尊とい賜物。中に尊といお医者の仕事じゃ。人の病....
「婦人の読書」より 著者:宮本百合子
質に対比すれば反動の時期にはいったときの要素に立って、婦人はよき家庭の主婦として
日進月歩の日本の社会に働く男をよくたすけなければならない、という必要の範囲で制定....
「女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
向が確定したとともに、婦人に求めてゆく向上の社会的方向もほぼ固定しはじめた。当時
日進月歩であった新日本の足どりにおくれて手足まといとならない範囲に開化して、しか....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
形の変化と同じく一年で変形する。古きを捨てて新らしきを知るものである。だが、その
日進月歩文明開化の尖端風景の世の中を、十幾年以前の優秀車が主人の鼻の脂で輝きつつ....
「科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
理とか化学とかいうものの中にまた色々の部門がおのおの非常な発達をしている。たとえ
日進月歩の新知識を統括する方則や原理の数はそれほど増さないとしても、これによって....
「科学上の骨董趣味と温故知新」より 著者:寺田寅彦
ような傾向を生じやすいのである。 これほど極端でないまでも、実際科学者としては
日進月歩の新知識を修得するだけでもかなりに忙しいので、歴史的の詮索までに手の届か....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ものを用いていたが、近頃は粉も劣り、胡麻は安い支那産のものを用いている。 世は
日進月歩であるのに、造るのは次第に劣って来る。人間も誠意と努力が欠けて来る。昔は....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
「てっきり大鵬と存じたにさような機械であったとは、さてさて浮世は油断がならぬ。
日進月歩恐ろしいことじゃ。今日より奢侈を禁じ海防のために尽くすであろう。それに致....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
次の代の者、その者よりも、近頃の者と、だんだん、その学文が研究され、究理されて、
日進月歩しておる。旧習を墨守せず、よいものは、躊躇することなく取入れておる。だか....
「集団文化と読書」より 著者:中井正一
中に三万冊の本が入るということができることとなるのである。勿論前二者の読む機械も
日進月歩している。このマイクロフィルム、マイクロ・カードは、今集団的読書機構の将....
「円太郎馬車」より 著者:正岡容
彼、圓太郎の素晴らしい芸術欲がモクモク頭をもちあげてきた。 それは文字どおりの
日進月歩してゆく開化日本の象徴のようなこの絢やかな乗合馬車の姿を目に見てだった。....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
度々、見るもの聞くものから幾多の教訓と感慨とを授《さず》けられるか知れない。私は
日進月歩する近世医学の効験《こうけん》を信じないのでは決してない。電気治療もラヂ....
「西航日録」より 著者:井上円了
将日進不曾休、自由島上自由燭、照遍共和五十州。 (建国以来すでに百年、その発展は
日進月歩とどまることはなかった。自由島の上の自由の灯は、あまねく共和の五十州を照....