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日酒
「日酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
うじゅう》な生活を送るようになった。
一月ばかりは、瞬く暇に過ぎた。
彼は毎
日酒を飮んだり、谷川の魚を釣ったりして暮らした。谷川の上流には瀑《たき》があって....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
、なお数種の果物と葡萄酒とビールとまでがはいっている。 そしてその上になお、毎
日酒保から食事をとりたいもののために、一週間の朝晩の献立表が出ている。ちょっとう....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
ます、一杯頂戴致しましょう、是ははい御馳走に成ります……一杯|酌いで下さい、四五
日酒を止めて居たので酔いはせんかな」 やま「どうぞ召上って」 となみ/\とつぐ....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
は注文があったからといって、おいそれとすぐには仕事にとりかかろうとはしないで、毎
日酒ばかり飲んでいた。記内は大の酒好きだった。 あるとき、殿様からのいいつけで....
「父」より 著者:金子ふみ子
だいい。では自分で仮名の一字でも教えてくれたか。父はそれもしない。そしてただ、終
日酒を飲んでは花をひいて遊び暮したのだった。 私は学齢に達した。けれど学校に行....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
家として恥ずかしくないような、聖降誕祭の用意をするように吩咐けた。また前週の月曜
日酒に酔って、血腥い真似をしたと云うかどで市長から五シリングの罰金に処せられた詰....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
驚ろいて訊ねた。 「どうしてか知らんが今度東京から帰って来てからというものは、毎
日酒ばかり呑んでいて、今まで御嬢|様にはあんなに優しかった老先生がこの二三日はち....
「六月」より 著者:相馬泰三
き甲斐もなければ、また働らく精もないというのだ。何やかや一切が気に入らないので毎
日酒を飲んでごろごろしているので小使いがなくなり、なくなりしてこの月になって社へ....
「青春論」より 著者:坂口安吾
そうで、兵庫は武蔵を高く評価していたし、武蔵も亦兵庫を高く評価していた。二人は毎
日酒をくんだり碁を打ったりして談笑し、結局試合をせずに別れてしまった。心法に甲乙....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
ないものは、一人もない位になってしまったのです。杜子春はこの御客たちを相手に、毎
日酒盛りを開きました。その酒盛りの又|盛なことは、中々口には尽されません。極かい....
「能面の秘密」より 著者:坂口安吾
同士で功名を争う気持になるから、面子にかけてもという気魄だけが悲愴になりすぎて毎
日酒をのまずにいられない気持だ。 今井については本社で東京を洗っていて依然アリ....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
当時の言い方に従えば、○○県の○○海岸にある第○○高射砲隊のイ隊長は、連
日酒をくらって、部下を相手にくだを巻き、○○名の部下は一人残らず軍隊ぎらいになっ....
「一老人」より 著者:犬田卯
あるめえ」と一人が言い出した。 「酔っ払っていたんだねえか。」 「いや、この二三
日酒はやらねえ様子だっけな。昨日もなんだか訳の分らねえことしゃべくりながら人に行....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
いったそうですが、どうして肯入れるもんですか、子を見ること何とかというわけで、三
日酒のまず、喧嘩をしないでいたら、世話になろうといいましたとさ。 どんなもんで....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
んな場合のことでいっそう新聞のことが業腹でならなかった。そんなことで、自分はその
日酒を飲んではいたが、いくらかヤケくそな気持から、上野駅まで送ってきた洗いざらし....