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日長
「日長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
話した。
「大方《おおかた》食中《しょくあた》りか何かだったんでしょう。始めは毎
日長火鉢の前に、ぼんやり寝ているばかりでしたが、その内に時々どうかすると、畳をよ....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
》の葢物《ふたもの》に色々な物を入れて持って参ります。文治は「お前がそうやって毎
日長い橋を渡って持って来るのは気の毒だから来てくれないように」と断っても此方《こ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
きな一構えでした。 だから、伝六のことごとく悦に入ったのは当然なことで、七十五
日長生きをしたような顔をしながら、あけっぱなしで始めました。 「ほう、ねえ、だん....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
素振りを見せては了ませんよ、秀子の貴方に愛想を盡す事が一日遅ければ、其の汚名も一
日長く成るとお思いなさい、長くなる中に時機を失えば取り返しが附きませんから」余は....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
拠のないことですから、なんとも申されません。 わたくしはなんの御咎めも無しに翌
日長のお暇になって、早々に親許へ退りましたが、照之助はどうなりましたか、それは判....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
物は預けて置くが、初めて来たのだからと云って、勘定をして二人が出て行ったサ、其の
日長左衛門|殿が山へ箱根竹イ芟りに行って、日暮に下りて来ると、山の下で孩児の啼声....
「雁坂越」より 著者:幸田露伴
しなかった。それもいいけれど、何ぞというと食い潰しって云われるなあ腹が立つよ。過
日長六爺に聞いたら、おいらの山を何町歩とか叔父さんが預かって持っているはずだって....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
い一種としてこれを選んで吟誦するのである。他の三首も皆佳作で棄てがたい。 君が行
日長くなりぬ山|尋ね迎へか行かむ待ちにか待たむ (巻二・八五) 斯くばかり恋ひつ....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
入れぬことに苦情を言い、ラニョンとのこの不幸な絶交の原因を尋ねてやった。すると翌
日長い返事がきたが、それにはときどき非常に悲痛な言葉が並べられ、ところどころ意味....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
方向を変え、元来た方へ引っ返そうとしたが、 「待てよ」と呟くと足を止めた。 「今
日長吉という若い手代が気になることを云ったっけ、『……裏木戸から出たのでもござい....
「髪」より 著者:織田作之助
日が近づくにつれて、私を戦慄させるようなさまざまな噂が耳にはいった。ことに点呼当
日長髪のまま点呼場へ出頭した者は、バリカンで頭の半分だけ刈り取られて、おまけに異....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
* * * 三月十八日は高谷千代子の卒業日、私は非番で終
日長峰の下宿に寝ているつもりであったけれども、何となく気が欝いでやるせがないので....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
しかも一方に同じ安倍氏の流れでも、北海道松前の下国氏の伝うるところでは、先祖は安
日長髄だとあって、そのアベという姓は、先祖長髄彦以来のものだという風になっており....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
朋友らが皆相当の贈物をもってその宴会に招かれて来るです。その宴会の短いのは二、三
日長いのは一ヵ月に至ることがある。チベット人はこういう宴会とかあるいは遊びに行く....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
吉野朝の人々の歌を集めた歌集は『新葉集』である。撰者は宗良親王、弘和元年十二月三
日長慶天皇の叡覧にそなえた。全部二十巻。叡覧に供える前、弘和元年十月、勅撰集に擬....