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旦那芸
「旦那芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旦那芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「如是我聞」より 著者:太宰治
くものなどは、詰将棋である。王手、王手で、そうして詰むにきまっている将棋である。
旦那芸の典型である。勝つか負けるかのおののきなどは、微塵もない。そうして、そのの....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
のです。 むかしから素人の芸事はあまり上達しないにきまったもので、俗に素人芸、
旦那芸、殿様芸、大名芸などと云って、先ず上手でないのが当りまえのようになっている....
「創生記」より 著者:太宰治
! ト飛ビアガルホドノアツキ握手。 石坂氏ハダメナ作家デアル。葛西善蔵先生ハ、
旦那芸ト言ウテ深ク苦慮シテ居マシタ。以来、十春秋、日夜転輾、鞭影キミヲ尅シ、九狂....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
のはいいが、みんなコロコロ負かされてしまう。とうてい敵ではない。津右衛門の棋力は
旦那芸にあらず、実力五段充分と諸国の碁打に折紙づきの評判が二十年もつづいて、各家....
「脱出と回帰」より 著者:中井正一
にまたはプリミティヴに用いられるとすれば、この三年間が、一番楽しい時である。 「
旦那芸」というのは、この首ふり三年が一生続く芸である。この言葉は、それが示すごと....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
きた馴染《なじみ》の深い、鍛錬のある人たちのあつまりのこととて、到底よその土地の
旦那芸とは一つにならない人たちのあつまりであると同時に、こればかりは、何処《どこ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
》の一座がにぎにぎしく乗りこんできた。 芸人というのではなく、なかば好きからの
旦那芸で、花見ごろから田植の始まるころまで、調布、府中、青梅《おうめ》などの村々....