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「旧年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旧年の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
見た上でないとね。一切はまだわたしには疑問です。」 その時、松雲和尚をはじめ、旧年寄役の人たちなぞが来て席に着き始めるので、二人はもうそんな話をしなかった。そ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
んどその中に出ている。戊辰の際に宿役人に進んだ亀屋栄吉をはじめ、旧問屋九郎兵衛、旧年寄役|桝田屋小左衛門、同役|蓬莱屋新助、同じく梅屋五助、旧|組頭笹屋庄助、旧....
鬼を追い払う夜」より 著者:折口信夫
慣の様に人々の頭にこびりついて居るので、立春が新しい春その前夜を意味する節分は、旧年の最後の夜という風に思われて居ました。だから、節分の事を「年越し」という地方....
源氏物語」より 著者:紫式部
人が現われて来たころはもう日が暮れていた。感じのよい早春の黄昏の空の下に梅の花は旧年に見た雪ほどたわわに咲いていた。ゆるやかな風の通り通うごとに御簾の中の薫香の....
初夢」より 著者:正岡子規
宜しいのですか。マアどうぞ、サアこちらへ。(座敷へ通る。)お目出とう御座います。旧年中はいろいろ、相変りませず。」「お目出とう御座います。」「今朝もお噂《うわ》....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、建保元年となったのだが、恐らく鎌倉でできた原本には、改元のことが徹底しないで、旧年号のまま日附が記されていたので、定家もそのまま写したのであろう。定家は作品の....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
は、ぜひ史蹟を踏ンでみたかったし、また、金剛山から赤坂辺の再遊も期しながら、つい旧年中は旅行出来ずにしまった。が、健吉さんは、私にシビレを切らしたとみえ、「こな....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
る。もっとも中には部落外の寺院に檀徒たるものもないではない。例えば京都天部部落の旧年寄家松浦氏の一族が、浄土宗黒谷派城安寺を檀那寺と仰いでいるが如きそれであるが....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
る。 岡氏の終始変らぬ論敵は神近市子氏である。処が氏も実は亦唯研の会員であり、旧年度には幹事の一人でさえあった、ということを世間はあまり知らないかも知れない。....