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旧態依然
「旧態依然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旧態依然の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「祖父の書斎」より 著者:宮本百合子
る傾向をつよめている。 女学校が、本の生きた読みかた、使いかたを教えないことは
旧態依然で、しかも個人個人として、本へのそういう薄情の培われる文化の傾きというも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う、天下のことに於てはなおさらだ、攻撃をする、改造をするという時に、中に人間共が
旧態依然としてのさばっていて、それで改造や改築ができるか、現状維持をやりながら維....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
うにならなければ、日本には文化も、礼節も、正しい人情も行われはせぬ。いつまでも、
旧態依然たる敗北以前の日本であって、いずれは又、バカな戦争でもオッパジメテ、又、....
「坂口流の将棋観」より 著者:坂口安吾
界などは全然ダメだ、社会党、共産党といってもその政策の新味に拘らず、政治としては
旧態依然たるもの、つまり政治というものは、政策の実施にあり、その政策を実施して失....
「敬語論」より 著者:坂口安吾
である。 敬語にあらわされる階級観念は民主々義時代にふさわしからぬと申しても、
旧態依然たる生活様式があり観念があるからには仕方がない。言葉だけ変えてみたって、....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
、彼らのほとんど全部が時代感覚というものを持つていないことである。それは、彼らの
旧態依然たる演説口調を二言三言聞いただけでもう十分なほどである。彼らは時代の思想....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
、政治家によって、そして同時に民衆の質によって決るように、演劇もまた、いつまでも
旧態依然たることはゆるされない筈です。変革は、時が移り、人の改まることを必要とし....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だけしかなかったころの産物であろう。ガラス戸や雨戸が自由にとりつけられる今日でも
旧態依然というのは智恵のない感じがするが、これを工夫した当時としては相当の工夫で....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
から脱却して、現下の時勢に鑑み今日の進歩に後れぬように努めねばならないが、しかし
旧態依然たる陋習《ろうしゅう》を株守している人々が世間に多く、これではけっして文....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
そうに)いい話って? アーストロフ 何か、耳新しいことでも。 ワーニャ ないね。
旧態依然たりさ。僕なんざ、相も変らぬ元の杢阿弥だよ。いや、ひょっとすると、かえっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
しい兵備と、勃興的な闘志を示した。 何かは堪るべき。 雑軍に等しい――しかも
旧態依然たる李※の兵は存分に打ちのめされて、十方へ散乱した。 「血祭の第一戦だ。....