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旧教
「旧教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旧教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
感じて私自身の卑陋を悲しまねばならなかった。氏が凡ての虚偽と堕落とに飽満した基督
旧教の中にありながら、根ざし深く潜在する尊い要素に自分のけだかさを化合させて、巌....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」
(註)一六三一年瑞典王グスタフス・アドルフスは、独逸新教徒擁護のために、
旧教聯盟とプロシァにおいて戦い、ライプチッヒ、レッヒを攻略し、ワルレンシュタイン....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
祈祷したりして、両親を却って驚かしたこともありました。また誰かに貰って来たローマ
旧教の僧の首に掛け古された様な連珠に十字架上のクリストの像の小さなブロンズの懸っ....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
かなしげな音をひびかせるのでした。東北の方広々とした平野の彼方にはアントワープの
旧教寺院の尖った塔が、そびえ立っているのが望まれました。平野にははてしもなくあお....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
。 「あたしも、これが一ばん好きですが、首かざりにはもったいない。あたしのような
旧教の信者はおじゅずに使います。」 「あなた、お祈りするのたのしそうね。」 「え....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
であろう。政宗にはそのような用意や研究は何もなかったようだ。彼は当時のオランダと
旧教国が国交断絶、敵対関係にある事情についても正しい認識がなかった。そしてその手....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
って、客寄せというような意味で手品などもやったようだ。新教では奇蹟を説かないが、
旧教では神の奇蹟を認めるから、その方便に手品を用いるようなこともあったらしい。そ....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
拾いて袂に入れる。そのあいだに、下のかたよりホルトガルの宣教師モウロ、四十余歳、
旧教の僧服をつけ、頚に十字架かけて出で来り、柳の木かげに身をよせて窺いいると、お....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
従者 Fなる魔法使い 騎士、音楽家、使女、童、(多数) 序を語る人
旧教僧侶の着る如き長き黒衣を肩より垂れ、胸に紅き薔薇花をさす。青白き少年の仮面を....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
さんはシナ人でネパールへ来て妻君を貰うてこの大塔のラマになったのです。このラマは
旧教派に属して居ますからむろん妻君を貰うても差支えないのです。ギャア・ラマは私を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ッパ新教徒の盟主として一歩を進めて、オランダの王位を取らなかったのか、なぜまた、
旧教徒を打ち破ってスペイン帝国をわがイングランドの統治の下におくための善き戦いを....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の宗派を用う。すなわち、ロシアはギリシア教を用い、ドイツは新教を用い、フランスは
旧教を用い、英国および米国は新教を用うるなり。しかして、ロシアのギリシア教はギリ....
「西航日録」より 著者:井上円了
てこれより出入す。城内には壮大の寺院数個、いずれも老若男女群れを成す。なかんずく
旧教の本山には、愚夫愚婦山のごとくまた海のごとく集まり来たり、感泣の涙にむせびお....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
一事なり。鶏の足に刃物を結束し、死生を決するまで闘わしむという。宗教は概してヤソ
旧教にして、寺院にはすこぶる広壮なるものあり。草木は台湾南部に似て、芭蕉、檳榔お....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
た時、革命家等はうやうやしく教会を取り囲んで、それを革命の保護の下に置き、そして
旧教を侮辱する「無政府主義者」等を断頭台に上ぼせた。 経済問題では、彼等の臆病....